センターでも、いくつかの市役所の担当課でも
「子犬が産まれて困ったというような飼い主からの相談は、ここ数年ありません」
というお返事をいただいています。
「全くありません」だったり「ほぼありません」だったりしましたが、まあ総じて「無い」ということです。
「いくつかの市役所」と書きました。
確かに、茨城県内の全自治体を周ったわけではないのですが
小美玉市、茨城町、鉾田市という、茨城県内でも「ホットスポット」と呼べる自治体にお話を伺って、いただいたご回答がそれでした。
でも、実際には子犬が生まれてないはずないよね…と感じる方が、自然であろうと思います。
https://www.pref.ibaraki.jp/soshiki/hokenfukushi/doshise/documents/syuuyoutousuu.pdf
↑これは
令和5年度市町村別犬猫収容頭数
です。
見事なホットスポットです。
これを見ると
「あれ?子犬も収容されてるね」
と気付いた方も多いと思いますが
これをどう解釈すれば良いかと言うと
「飼い主から」の持ち込みはほぼ皆無と言ってよく
「所有者不明」の保護の数がここに現れていると考えると、正しいはずです。
「所有者不明」とは
①野良犬が産んだ子犬
も、もちろんそれに当たりますが
本当に看過できない憎むべき大問題として
②捨てられた子犬
が含まれているであろうと想像できます。
子犬を捨てるってね
捨てた本人は、直接自分の手で殺したわけではない…などと言い訳してるかも知れませんが
あんたが殺したのと同じ…
いや、あんたがしたことはそれ以上に残酷ですからね。
歩くようになってから捨てると戻って来ちゃうからと、まだお母さんのおっぱいが必要な時期に引き剥がして、ダンボールに入れてどっかに捨てただろ、あんた。
「どなたか飼ってください」
じゃねぇよ
ゆっくり餓死させるつもりだったのか
カラスに突かれるのを待っていたのか
チョコチョコ走るようになっちゃったからって、戻って来れないほど遠くまで行って、置き去りにしただろ、あんた。
あんたみたいな悪魔でも
きっとあの子は、泣きながらあんたの車を追いかけただろうよ。
泣きながらなんて言ってたか想像してみたかい。
追いかけることを諦めてからは
お腹を空かせてさまよって
その後どうなったと思う?
ビュンビュン走る鉄の塊を器用に避けて、どこかで元気に生きてるとでも?
運良く生き延びたら、今度は野良犬として、同じ不幸な境遇の犬が増えていくんだ。
あんたが増やしたんだよ。
憎むべきは捨てるやつ…これは間違いありません。
しかし同時に、困ったのなら包み隠さず、正直に相談できる仕組みも用意しておかないと、この問題の解決は遠のくばかりです。
先にも書きましたが、成犬の飼育放棄は、原則認めるべきではないと思っています。
しかし、子犬が生まれて困っている飼い主に対しては、隠さず相談できる体制を整えることが肝心で
そうすることによって
まず第一には、「犬」の不幸が減っていく。
そしてその結果、
今のセンターの職員の皆さんの激務が、必ずや緩和されていくことになると思います。
また現在、茨城の犬のためにご尽力くださっている、動物愛護団体や個人ボランティアの皆さまにも、やっと安心していただけるようになるのだと思います。