絶対成功させないといけない | けいせつ基金 〜空の下でハミング♫〜

けいせつ基金 〜空の下でハミング♫〜

茨城県を犬殺処分ワーストから脱却させるために立ち上げた基金です

市役所で

「子犬が産まれて困ったというような、市民からのご相談はありますか?」


と切り出せば


「もうここ何年か、一件もありませんねぇ…」


という返事が返ってきます。


それは、事前にわかっていました。


先に、茨城県動物指導センターにもお話を伺っていたのですが、センター職員さんも同じことをおっしゃっていました。


本当に、子犬が産まれて困っている人がいなくなっているなら、それは良いことです。


本当にそうなら、茨城の犬の問題が解決するのは、時間の問題でしょう。


しかし

本当にそうだとは、僕は全然思っていません。


「もうここ何年も、一件もありませんねぇ…」


この言葉で、僕にはハッピーな気持ちにはなりません。


「だって、どこに相談してもムダでしょ?」


という考えが、すっかり市民に浸透してしまったのだなぁ…ということを、改めて痛感するだけです。


「子犬が産まれて困っているなら相談してください」


言ってください

言ってくれていいんです

…から始めないといけません。


僕の心配が取り越し苦労ならいいですが


僕の心配の通り、実は困っていても言えないケースがある…というのなら


どこにも相談できない場合

その後どうなるかを、みなさんも想像して見てください。


悲惨な選択肢ばかりです。




①亡き者にする


目が開かないうちに川に流した、土に埋めた…などの話は、さすがに今は少ないと思いますが、現実に近年まであったことを知っています。


②捨てる


①までは「かわいそうでとてもできない」…なんて自分を正当化したところで、産まれた子犬をその辺に捨てるのは

車に轢かれろ

餓死しろ

と言ってるのと同じ


仮に運良く生き延びたとしても、野良犬として繁殖を繰り返すことになり、不幸の連鎖は止まりません。


③多頭飼育崩壊する


多頭飼育崩壊現場を自身の目で見たことがある人なら、多頭飼育崩壊させる飼い主に対して、強い憤りを感じるはずです。


しかし、多頭飼育崩壊は、①も②もできない、殺すことも捨てることもできない人が引き起こすのです。


このように、問題が実際にあるのに相談先がないとなると


「①か②か③の、どれを選ぶ?」


って話になるのです。


もう一つありますね。


④飼い主が子犬の譲渡先を探す


一般的には、これが一番正しいとされていますが


実は、僕はこれにも強い不安を感じています。


まず、いわゆる一般の市民が、そんなに上手に譲渡先を見つけられる気がしません。


譲渡先を見つけられないと

②か③のコースになります。


そして、母犬の不妊手術ができていなければ(相談先がないのですから、そのままになってることが多いでしょう)、また出産を繰り返すのです。


その毎回、譲渡先を100%見つけることなど、僕は無理だと思います。


また、これはあまり指摘されてないことですが


昔ながらの譲渡の場合、外飼いの繋ぎっ放しになるケースが多いです。


新しい飼い主も

「俺がもらってやったんだ」

「死ぬよりマシだったはずだ」

くらいの感覚で、良いことをしたくらいの意識です。


僕は、茨城の犬の問題を

「不妊手術をしてないことが問題だ」

とするスタンスを変えてはいませんが


同じスタンスでいながら

右足にかかる荷重と

左足にかかる荷重に

少し変化が現れていることに

僕自身が最近気づき始めています。


それは何かと言うと…


外飼いが全てのトラブルの根源


ということです。


昔ながらの「子犬あげます」的な譲渡で、外飼いされると


まず、犬自身が幸せかどうかの問題がありますが、それだけじゃないんです。


外飼いのメス犬が1匹いることは

野良犬のメス犬が1匹いることと

何ら違いがありません。


野良犬がウヨウヨしている地域と

なんら変わりはないのです。


いやむしろオス犬からすれば

そこに行けば必ず彼女に会えるシチュエーションです。


殖えてください…と言ってるようなものなのです。


ただし、これは

「その地域を自由に歩くオス犬が1匹いる」

という条件が重なった場合の話なのですが


そのオス犬は、野良犬ももちろん該当するし


田舎にありがちな

いわゆる「いってらっしゃい散歩」で


「朝までに帰ってこいよ」

って、夜にオス犬を放してしまう飼い主も、信じられないかもしれませんが、現実にいるのです。


このオス犬も、まあ外飼いですよね。

やっぱり「外飼いが悪」という考え方に収束していきます。


あ、ちょっと脱線しましたが


④飼い主が子犬の譲渡先を探す


も、必ずしも良い話ではない。


むしろ、問題解決を遅らせている恐れがある…と感じているのです。


だから、パピーケアプログラムです。

パピーケアプログラムなら

母犬の不妊化も

子犬の幸せな未来も

同時に実現します。


僕はこれを成功させないといけません。