殺処分をゼロに「した」台湾のおはなし | けいせつ基金 〜空の下でハミング♫〜

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茨城県を犬殺処分ワーストから脱却させるために立ち上げた基金です

獣医師・獣医学博士・医学博士
高島一昭先生のご投稿(Facebook)です。

大変重く、直視するべき問題で、皆さんにも知っていただきたいと思いました。

不躾ながらmessengerにて、本日初めて高島先生にお声をかけさせていただき、本投稿文の使用のご承諾をお願いしましたところ、ご快諾くださいました。ありがとうございました。

Facebookを開けない方のために「原文ママ」をコピペし、最後に元のURLも貼っておきます。

2017年に殺処分をゼロに「した」台湾のお話です。
僕は、殺処分はゼロに「する」ものではなく、そう「なる」よう努力するものだと思います。

(ここから)
学会中、世界獣医師会の会長のChiang先生に「世界の動物愛護の現状」についてご講演を頂きました。私が座長をさせて頂いたのですが、世界での様々な問題をご講演されました。会長のご出身である台湾が2017年に犬猫の殺処分0をトップダウンで決めた話もされました。私が今年台湾に講演に行った時もその話を聞いたのですが、動物愛護センターには犬猫があふれ、100頭のところに300頭以上押し詰められ、様々な病気や怪我によって死亡しているとのことです。悲惨な状態だと。そして、施設がいっぱいなので、新たな動物を収容することもできず、野良犬や野良猫問題が町にあふれ、非常に深刻な問題になっているとのこと。殺処分0は聞こえはいいですが、伝染病やリンチなどで動物が死亡するのは自然死だからいいという論理は通りません。動物の福祉を担保した処分0を目指さないと悲惨になります。残念ですが、実例が台湾です。

(ここまで)


高島先生
ありがとうございました。