鉾田市S様宅 122クロちゃん訪問 | けいせつ基金 〜空の下でハミング♫〜

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茨城県を犬殺処分ワーストから脱却させるために立ち上げた基金です

報告が遅くなっててすみません。

11月13日
鉾田市S様宅の122クロちゃんを訪問しました。


こちらのS様宅は、鉾田市でも海沿い…波の音が聞こえるような立地です。


鉾田市から鹿嶋市、神栖市まで続く海岸は、犬がよく捨てられるとの話を耳にします。


あ、こんなこと書いて、余計捨てられたりするのは本当に困るのですが…
まあ、このブログを読んでくださる方には、そんな心配は要りませんよね(^^;;


サーファーや釣り人がコンビニのお弁当を食べさせたりするという話も聞きますし


元々、この辺に住んでおられる方々が、野良犬に対しておおらかだというのもあると思います。


クロちゃんも、この辺を歩いていた野良犬でしたが、保護して飼ってくださっていたご近所の方の健康状態が思わしくなく、こちらのS様が引き継いで面倒を見てくださることになったそうです。


クロちゃんはとても大人しく、落ち着いていて、元の飼い主さんが可愛がってくださっていたことが伝わってきます。


S様はこれまでも、随分とたくさんの犬を保護してお世話をしてくださったそうです。


今はそれでも少なくなったようですが、神栖市も鉾田市も、野良犬や放し飼いの犬が多く見られました。その点では非常に悪評が高い地域です。


しかし反面、捨てられた犬を見て見ぬ振りできない優しい方々も非常に多く、そんな皆さんばかりに、負担がかかっています。





これまでも何度も書いてますが、飼い主のいない犬を保護して、飼い主になってくださるということは、それだけでものすごくありがたいことです。

飼い主になってくださることは、すごくありがたいことなのです。


例えば、今も、野良犬で困っている地域というのはありますよね。

野良犬は法律的には立場が弱く、法律通りにすれば、捕獲されセンターに収容されることになります。

それでは可哀想だ…と思った方々の中には、私財を投げ打ち、ご支援を募って、シェルターを作る方もいます。

このシェルターの運営というのは本当に大変です。

犬も長生きしますから、かなりの長期間の話になりますし、私財もご支援もいつまでも続く保証がありません。

また、シェルターができると、望みとは逆に、収容数が増えていく傾向も見られます。

シェルターが、一匹でも多く生きるチャンスを広げるために、大きな役割を果たしていることを、僕は認めていますが

この10年以上、殺処分数が減少し続ける中で
「めでたくも役目が終わって、やめることができたシェルターというのは、一体何ヶ所あるのだろう?」
と考えると、僕は少し不安になります。

むしろシェルターは、今もなお増え続けている…もしくは、収容能力が足りなくなって、増やせるものなら増やしたいと考えられている…そんな風に見えます。

シェルターの運営は、毎日毎日が満身創痍。
その上、いつまで続くのか分からない苦しみが伴います。

捕獲してセンターに収容するか?
シェルターを作って保護するか?

この二者択一を迫られて、スカッと答えを言える人は少ないと思いますが

もしも…

もしも、野良犬の数だけ
「はい、私が飼い主になりましょう」
と言う人が現れたとしたら…

先ほどの二者から、苦しみながら一つ選ぶ必要は無くなるわけです。

いえ、聞き間違えないでください。

「飼い主さんを見つければ良いんだよ(^^)」
なんて脳天気なことを言ってるのではありません。(それができりゃ、苦労はしない…という話です)

順番が逆で

飼い主になってくださったということは、それくらいありがたく、価値の高いことだと言いたいだけです。

ペットショップで買い求めたのではなく

お腹を空かせて雨の中をトボトボと歩く、うす汚れたワンコに慈愛の心を向けてくださり、飼い主となってくださった方々というのは、そういう方々だと言いたいだけです。

このことは
「飼い主がいるのに、なぜ手術費用の支援を?」
「飼い主責任は?」
という問いに対する、僕の答えでもあります。