生意気ですみません ちょっと苦言です | けいせつ基金 〜空の下でハミング♫〜

けいせつ基金 〜空の下でハミング♫〜

茨城県を犬殺処分ワーストから脱却させるために立ち上げた基金です

けいせつ基金の活動は「〜限定」がたくさんあります。

①茨城県鹿行地域の
②外飼いの
③雑種の
④メス犬

これを活動の対象として、けいせつ基金はスタートしました。

のちに、「外飼いを推奨している」との誤解を与える恐れがあると考え、②は緩和しましたが、現実に助成したワンコを振り返ると、ほぼ全頭近く外飼いでした。

こうも「限定」が多いのですが、その意図するところは、むしろ「限定」という言葉のイメージとは真逆です。

犬の収容数が日本で最悪の、ここ鹿行地域で成果を示すことができれば、けいせつ基金の対象外の地域の犬のためにも必ずなる。
それは茨城県全体へ、そして全国へと繋がる大きなきっかけになるだろう。

殺処分の内訳の9割とも言われている、雑種の収容を減らすことができれば、それは、けいせつ基金の対象外である純血種のためにも必ずなる。

最終的に、雑種も純血種も同じ場所に集められて殺処分されているのだから、「その場所」の空間に余裕ができること、また、職員さんの精神的・肉体的負担が軽減できることは、必ずや純血種の不幸を減らす大きな力になる。

世の中全体の個体数が適正化されれば、多頭崩壊、虐待、ネグレクト…殺処分以外の問題にも、必ず貢献できる。

…そう考えていました。
もちろん今もその考えに変わりはありません。

そんな考え方でスタートしていますから

けいせつ基金は「猫のためにもなる」とも考えています。  

猫は活動の対象外…だったとしてもです。

しかしながら、猫のことに「直接」何かできるようなことは、今の僕には何もありません。

鹿行地域以外は助成しません。
ペット屋さんで買ってきた純血種には助成しません。
オスには助成しません。
猫には助成しません。

って言ってる奴が、猫のためにもなる…なんて言ってるのですから
「頭おかしいんじゃないか?」
と思われても不思議はありませんが

当の本人はいたって大真面目に、そんなことを考えています。

しかし僕は、19歳で今の学習塾を立ち上げ、それ一筋で32年目を迎えた、言わば、たった一つの得意分野で生きてきただけの、ただのおじさんです。

僕は

自分の生活が破綻しない範囲内のお金で
自分の残りの人生を犠牲にしない範囲内での時間で
夢を持った15歳の子供たちの期待に応えられるだけのエネルギーを十分に残した範囲内で

そして、「少し待っててくれ」と言って以降、ずっと待たせっ放しのトト・ジャニスに、許してもらえる範囲内での期間しか

この活動はできません。

オスもやれ。ペット屋さんから買ってきた犬だって命じゃないか。猫もやれ。まさか犬好きだから差をつけてるのか?動物愛護家として無責任ではないのか?…

いや、僕は動物愛護家として生きてません。

塾の経営者としては、正直、相当異例に「動物愛護的」だと思いますが、僕はそんな人間ではありません。

認知症で介護認定を受けた実の親が2人。
まだ大学生の娘。
やっと社会人にはなったものの、まだまだ修行の身の倅。
80名を数える中学3年生たち。
トトをはじめとする我が家のワンコたち。

僕はこれらを犠牲にできません。

それでも、ここに加えて僕は、茨城県の犬猫のためにもなりたいと思い、僕にでも実行可能な仕組みを考えて、けいせつ基金を立ち上げました。

しかしそれは、僕のやり方でなければできません。

色々アドバイスをくださる専門家の方々
愛護の先輩の皆さん

同意もできるし、正しいとも思えても、必ずしも僕が、その期待通りの行動を取らなければならないということはないのではないか…僕はそう思いますが、それは許されませんか?

僕はさっき言ったような、ただの塾の講師ですから、普段は諸先輩方に怒られっ放しですが

それは納得できます。別に構いません。おっしゃる通りです。

だけど、今日は、失礼を覚悟で言っていいですか?
言っていいですか?…って、言うんですけどね、今から。この場で許可は取れませんから。

僕にアドバイスをくださり
けいせつ基金に異論を唱える
専門家の皆さん
動物愛護の先輩の皆さん

僕は皆さんを尊敬しますが、今日は苦言を一つ、お許しください。

そんなに正しい皆さんなのに、なんで解決しておいてくれなかったのですか。

僕みたいな素人が慌て始める前に、なんで解決しておいてくれなかったのですか。

僕なんかより、正しいことをたくさんご存知なのに。

僕には「この問題をこの自分の手で…」などという野望は1mmもありません。
「公」にこだわるのも、全国どこででも通用する仕組みを残したかった…そのためです。

安心できる状況になれば、僕は一刻も早くこの活動から足を洗いたいです。

雪駄を脱ぎ飛ばしながら、待たせている家族の元に駆け寄りたいです。