夏期講習中は、活動が停滞する覚悟だったのですが、意外にも数件の手術がありました。
7月以前の活動が、8月の手術に繋がったと考えると、この9月は8月に動けなかった分も頑張らないと…
こういう場合は原点に立ち返るのが吉。
そこで、何かが起きることを期待しつつ、鉾田市の保健所に行って来ました。
保健所で、何の話をしてもラチが開かないのはわかっていました。
茨城県は、犬猫の仕事をするのは笠間のセンター1ヶ所のみで、各市町村の保健所では制度上何もできません。
昔は、近くの保健所に犬猫を持ち込むようなこともあったのですが、今は
「笠間に連絡してください」
の一言で終わりです。
鹿嶋からでも笠間は遠く、その辺に捨てるヤツらが後を絶たないのは、この行政の仕組みが一因になっているのかも知れません。
保健所に話してもラチが開かない…とは書きましたが、行っても意味は無かったということではありません。
行って良かったです。
きちんと中に通され、最初に窓口になってくださった方の他に、その部署の上の方、さらに家畜担当の獣医さんまで話に加わってくださいました。
いつものように、けいせつ基金の考え方やこれまでの活動、今後目指すことなどをお話しし、基金として何かできることはないか、保健所として何かしてくださることはないか、そんな話をしました。
しかし思うに、このような場で話を聞いてもらえるなんて、半年前には無理なことだったなぁ。
新聞折り込みを頼もうとして、新聞屋さんに怪しまれて断られそうになったくらいですから(^^;;
鉾田市からたくさんの手術実績が実際にあることや、特に今回は
「全国の皆さんが注目してくださっていて、ほら、こうしてご支援も集まってきているんです。」
と、通帳を広げて見せることができたのは、非常に大きかったです。
皆さんからのご支援は、手術の費用になるばかりでなく、このような場面でも協力なサポートになってます。
保健所の職員さんも獣医さんも、けいせつ基金の活動を高く評価してくださり、大きな期待を持ってくださいました。
まあ、避妊手術する話ですから、誰が聞いても効果を疑う人なんているわけありません。
しかし、一点心配されるとしたら、その財源です。
「まさかあなた、一生ご自身で負担するつもりか?」
という疑問も払拭できると同時に、多くの人々の支持がある…という何よりの証明になります。
本当にありがとうございます。
…ということは、この辺の地元の方々が、犬猫について何か問題があった場合は、保健所では何もできないということですね?
いえ、保健所の職員の皆さんを非難しているのではありません。
行政としての「仕組み」がそうなっていると理解しています。
ところで、犬猫についての相談は、どこで聞いてもらえますか?
との質問に
「市役所の生活環境課が担当部署になります」
とのことでしたので、市役所に行ってみることにしました。
市役所でも、お二人の職員さんが話を聞いてくだいました。
目の前にいたお二人以外にも、机に向かって仕事をしている職員さんの何人かは、椅子に座ったまま手を止めて、完全に体をこちらに向けて聞き入っていました(^^)
保健所でも、市役所でも、何もお願いできることなんてないことは、行く前からわかっているのです。
例えば
「あの家は多頭飼いをしている」
とか
「あの家の雌犬はいつも子犬をたくさん産んでいる」
とか、今はそういう話を外部に漏らせる時代ではありません。
話したところで何も変わらないかも知れないけれど、こうした活動があることを知っていただくことには意味があるだろう…と思っての訪問です。
申し訳なさそうに
「残念ながら、市役所としては何もお手伝いできることは…」
と繰り返されてました。
貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございました…と、帰ろうとした時、職員さんのお一人が
「市役所としては何もできないのですが…
これはあくまでも個人としての話ですけど…
個人として…このような活動があることを…噂話として…人に話すことは…
…まあ、できるのではないかと…」
( i _ i )
ありがとうございますm(_ _)m