池井戸潤さんの作品は銀行ミステリーというイメージが定着しているそうですが…それぞれに、悪と闘うヒーローがいて、正義感を振りかざしているわけではないけれど、社会の中で許せないことに立ち向かって行く姿が、読み進むうちにこちらにも乗り移って興奮状態のままドキドキ感が止まらず一気読みしてしまうのでした。

「果つる底なき」
1998年 江戸川乱歩賞を受賞して作家デビューを果たした作品。

解説で郷原宏さんが最後に語っているのは、
ーー 邪悪と正義が果つる底なき魂の深淵で対峙するところに、この作品の小説としての奥ゆきの深さがあるといえる。 ーー 凄いことを言うなぁ!と解説にも感心した。
「邪悪と正義が果つる底なき魂の深淵で対峙する」まさしくその通りで、そこに池井戸作品の芯がある気がした。

「架空通貨」2000年 吉川英治文学新人賞候補
(「M1」改題  )

最初は、今注目されている仮想通貨のことを題材にしたものかと思っていたが…
私製通貨を造幣し、地域経済を蝕んでいく。それを掴んだ者操る者が最後には破滅していくという小説。

「空飛ぶタイヤ」
2006年 吉川英治文学新人賞候補  6月映画公開!

三菱自動車リコール隠し事件を題材にした小説で、この事故がニュースになったことを記憶している人も多いのではないかと思う。
TVのニュースや新聞で目にし、耳にしたことがこの小説の中で掘り下げられ、真実を追い求め、強い意思で正義を勝ち取っていく姿が感動的だった。映画見に行こう‼︎


連休後半は、翌日のことを考えることなく夜更かしし放題^ ^で読書三昧でした。
連休は終わってしまいましたが、買い込んだ池井戸潤さんの小説はまだまだ積んであります。
その二はまた、そのうちに。