前額面での脊柱の変位を一般に側弯症と呼ぶ。

 

通常脊柱は、前額面で見て直線、矢状面から見て前後弯からなる。

骨、靭帯、筋などの物理的な支持組織と神経系の絶妙なメカニズムのもと脊柱は安定しており、これらのメカニズムが崩れると本来の脊柱のアライメントが崩れる。

 

側弯症は器質構造的なものと、機能的な原因によるものがある。

 

 

以下に、器質構造的側弯症と機能的側弯症をスクリーニングする整形外科的検査法を示す。

 

検査法

 

患者に前屈するよう指示する。両手は自然に身体の前に倒す。

 

 

 

検者は後方から腰部と胸部、胸郭を観察、次に前方より頸部と胸部を観察する。

→側弯や肋骨の非対称性を観察する。

 

 

 

 

立位で見られた側弯が消失→機能的側弯症

そのまま残っている   →器質構造的側弯症 と判断

 

 

※正確な診断にはX線検査が必要不可欠である。