歩行は運動の周期的な繰り返しの結果である。

 

足部が地面に接すると同時に1歩行周期が始まる。足部接地は通常、踵で行われるので、1歩行周期の0%あるいは、開始は踵接地である。1歩行周期の100%もしくは終了は同じ足部が再度接地するときである。

これは、踵接地から同側の次の踵接地までの間を歩行周期の定義として、言い換えることができる。

 

この歩行周期には二つの大きな構成要素がある。すなわち歩行の立脚相と遊脚相である。

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立脚相

歩行周期の体重負荷時

(右踵接地から右足指離地まで)は、右足部が地面上にあり、体重を支えている期間

 

立脚相は発生順に、接地期・立脚中期・推進期の3つの名称によって区分されている。

それぞれ歩行立脚相の30%・40%・30%を占めている

 

遊脚相

歩行周期の非体重負荷時

(右足指離地から次の右踵接地まで)は、右足部が空中にあり、次の接地のために前進している

 

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正常な歩行速度では、立脚相は歩行周期の約60%を、遊脚相は残りの40%を占める。

 

歩行周期には他にも重要な時期がある。

前足部荷重・踵離地・足尖離地・である。

 

遊脚相では、足部は最初に回内しその後回外する。

回内は下肢長を短くさせ、足部が地面から離床するのを助ける。回内は体重負荷時から非体重負荷時に移行する際に、離床するのに必要なエネルギー消費を最小限にしている。回外は踵接地を準備しながら、足部の骨格構造を安定している。