大腿四頭筋は、大きく力強い伸筋で、大腿直筋・外側広筋・内側広筋、そして深層にある中間広筋からなる

大腿四頭筋は、等尺性・遠心性・求心性活動によって膝関節の多くの機能を遂行することができる。

大腿四頭筋
等尺性活動によって、膝関節を安定させ保護するのを補助する。
遠心性活動によって、座る・しゃがむというような、時には身体重心の下降率を制御する。この遠心性活動は、膝関節への衝撃吸収を担う。

歩行中の踵接地の際、膝関節の後方を通る床反力に反応して、わずかに膝関節を屈曲する。

大腿四頭筋は、遠心性活動によってこの屈曲を制御する。大腿四頭筋はバネとして作用し、膝関節にかかる衝撃緩和を補助する。
この保護は、ジャンプの着地、ランニング、高い段から降りるような大きな衝撃負荷時に役立つ。

求心性活動では、膝伸展方向へ脛骨または大腿骨を加速する。この作用は、丘を駆け上がる、ジャンプする、座位から立ち上がるとういような身体重心の上昇によく使われる。


大腿四頭筋は、大きく力強い伸筋で、大腿直筋・外側広筋・内側広筋・そして深層にある中間広筋からなる。

大きな広筋群では、膝関節での全伸展トルクの80%を、大腿直筋では、20%を担う。広筋群の収縮は膝関節の伸展作用だけだが、大腿直筋の収縮は股関節屈曲と膝関節伸展に作用する