肩甲胸郭関節

肩関節複合体

名前の通りですが、肩甲骨と胸郭の間の関節です

肩甲骨は胸郭(肋骨、胸骨、胸椎でつくられた骨格)の上を筋肉で固定されています

よく肩甲骨は胸郭の上に浮かぶ浮島の様なものだと例えられる事が多く

肩甲骨はその構造上、胸郭の上をスライドするようにして移動します。

そのアライメントは胸郭の形状や肩甲骨に付着する筋肉の緊張度合に左右されます。

前回のblogで少し話が出ましたが、肩甲骨のアライメントは肩甲上腕関節の動きや安定性にも大きく関係してきます

肩甲骨のアライメントが不良だと肩甲上腕関節の「静的安定性」に不具合が出ます

肩アライメント

また、インピンジメントなどのミスユースの一因ともなります。

インピンジメント


正常な胸郭アライメントを持つ人の、肩甲骨の正常なアライメントは(胸郭が正常でない場合は肩甲骨のアライメントは胸郭に左右されますので)


肩甲骨アライメント

第2~第7胸椎の高さに脊柱に並行するように位置し、棘突起から7.5cm離れている

と専門書には書いています

棘突起から7.5cmといっても現場で測れない場合や個人差がありますので

ご本人の指で大体3横指程度の場所と判断する方もいます。

私もそれで良いと思います。