肩関節は「手」「上肢」という人間にとって非常に優れた道具を使用する際に、大きな可動性や高度な自動運動性や制御機能を与える重要な関節となる

肩関節の具合が悪いと「手」「上肢」を有効に使う事が出来ず、作業の効率が低下するだけではなく

作業時に間違った身体動作を行う原因ともなる

肩関節は胸鎖関節以外は体幹との骨と骨の接合はないが、筋肉により頭蓋骨、椎骨、胸郭などと接合、連結しているために

肩関節の不具合やアライメントの不具合が

全身の不具合へと波及する事も良く見られる

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一般的に肩関節と言う時は、狭義の肩関節である肩甲骨と上腕骨を接合する関節である
「肩甲上腕関節」を指す事が多い

実際には
・肩甲上腕関節 の他に

・胸鎖関節
・肩鎖関節
・第二肩関節
・肩甲胸郭関節

も共同して上肢を動かす為に

狭義の肩関節の他に広義の肩関節として、上記5つの関節の複合体として「肩関節複合体」を肩関節の意味として使う事もある


肩関節複合体

そして、実際にこれらはチームとして働き、上肢帯の広い可動域、高度な自動運動性や制御機能に貢献する。

その特徴上、複合体の中のどれか一つの「筋」「関節」などの弱化、損傷は複合体全体の協調性を妨げる原因となりうる

手

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また、肩関節の特徴の一つとして

「肩を落とす」「肩を怒らせる」などの言葉が示す様に人の心理面が姿勢に反映しやすい部分である事も言える

一般的にネガティブな感情は内向きに体を縮めさせ、肩を丸めこむような姿勢へと誘導する

であるので、肩関節の不具合を考える時には

アライメント、運動連鎖、関節、筋、神経などの機能上の問題、以外にも心理面などにも考慮する事も必要と言える