臨床現場で関わる機会の多い梨状筋症候群に対してアプローチをご紹介します。
まずは梨状筋の位置を確認しましょう。
次に坐骨神経の走行について確認をしましょう。
坐骨神経はほとんどのタイプが梨状筋の下から走行しています。
そのため、梨状筋症候群を起こす要因として、梨状筋を始めとする、股関節外旋筋が関係していることが多いです。
ですが、ここでポイントなのが、筋が原因ということに捉われすぎないことです。
ここで整形外科的評価を行います。
代表的なものが「ボンネットテスト」です。
SLR肢位から股関節内旋を行い、股関節外旋筋への伸長を加えることで、筋のストレスを高めることで、坐骨神経症状を誘発させます。
また、逆に股関節内旋を行うことで、坐骨神経症状が軽減されれば、それもまた陽性反応となります。
このテストで陽性反応が出た場合に筋が原因であるという根拠につながることになりますので、何となくでの方法で行うのはやめましょう。
また、坐骨神経の伸長的ストレスは骨盤の変位でも起こります。
骨盤が前傾しすぎることでも梨状筋が伸長され、症状が出やすくなります。
解剖学を理解しておくことで、梨状筋症候群が起こる様々な要因を考えることができます。
要因さえ理解できていれば、アプローチはどのようにすれば良いのかシンプルに行うことができます。
次回は実際のアプローチの方法例をご紹介いたしますので、お楽しみに!!
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