大腿筋膜張筋から考えられる機能障害についてご紹介させていただきます。

 

以前に「大腿筋膜張筋による疼痛発生」について書かせていただいた内容の続きとなります。

※前回の内容はコチラから読むことができます。

 

大腿筋膜張筋の基本的な評価として、「Ober test」があります。

 

 

この検査を行うことで、腸脛靭帯の伸張性の低下または拘縮を確認することができます。

 

これを確認するだけでも大腿筋膜張筋がどのような状況になっているのかを伸長ストレスの部分で確認することができます。

 

股関節の外側方向へのストレスが加わることで、股関節周囲の関節可動制限や筋力を十分に発揮できない環境になります。

 

大腿筋膜張筋が十分に機能が発揮できなくなることで、骨盤の制御が行えなくなることでの疼痛発生にも繋がる場合があります。

 

大腿筋膜張筋に限らず、股関節外側部の問題が起こることで、下記のようなことを考慮しておく必要があります。

 

①股関節の安定性の低下

②殿筋群の筋力低下(筋出力の発揮が不十分)

③股関節外転筋の短縮

④膝関節の内反の不安定

などがあります。

 

股関節外側の緊張が高いなどの問題があった場合にただ外側部へのアプローチを行うという考えだけでは、臨床での考えとしては、不十分です。

 

臨床において根拠つまり評価が求められます。

 

評価の手段として、上記の4つの問題などはないかなどの評価を行うことで、目線を広げられるだけでなく、効果を実証しやすくなりますので、考えかたの1つとしてご参考にしていただければ幸いです。

 

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※こちらのブログでも私の内容を掲載しております。様々な評価やアプローチを総合的に学べます。