前回は恥骨結合の触診について書きました。
今回は治療として必要な骨盤全体の触診です。
①上前腸骨棘の触診
こちらの触診は前方から手根を当てることで比較的容易に触れる部位ではありますが、基本的な触診方法をご紹介します。
まず最初に腸骨稜上縁の触診を行います。そこから前方にくだるように辿り、最初に当たる大きな隆起が上前腸骨棘です。
※ASISと呼ばれることが多いです。
②恥骨結節
こちらは腸骨の変位を前方から確認する際に用いるポイントです。
最初におへその部分に手根を当てます。そのまま下方に下ろしていき、手根に当たる壁のような部位が恥骨結合になります。
③坐骨結節
こちらはハムストリングスのポイントや臀部の運動など行う際に用いられるポイントです。
まず臀線より少し下方に手根をおきます。そのまま臀線の中央辺りに手根を押し上げるように辿ります。
その際に当たる大きな隆起が坐骨結節です。
以上が治療に必要になる骨盤の触診ポイントです。
臨床でしっかりと練習して、短時間で触れるようにしましょう!!