Foolin' Myself &Stardust | 日本語で歌うジャズ詩

日本語で歌うジャズ詩

スタンダードジャズ詩の日本語訳詩のためのブログ。

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2016.4.24(日)記事No.4フランス語のジャズは好きですか⇒All The Way いつでも、いつまでも

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Foolin' Myself
Composer:
Jack LawrencePeter Tinturin

Lyrics:Jack LawrencePeter Tinturin

曲名:自分でなくて
(美艇香津 訳)


(バース)
あなたのこと、考えないようにしても、
なぜか、
そうしようとしている自分が
分からなくなるの


(コーラス)
「もう、何もかも、終わりね、
もう関係ない」、そう言い
あなたを遠ざけ、
嘘をついてる


「気にしてない」、そう、言い、
肩をすくめて見せる
でも、みんなは知ってるの、
嘘をついてるだけ


ふとしたとき、いつも、
鏡に、
帽子の下に言う、
「こんにちは、おばかさん、
自分をあきらめてる」


楽しく、
立派にして、
あなたを見つけて、いつも、
そんな振り、
そうして
嘘をついてるだけ

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ビリーホリディとレスターヤングのテナーサックスです。↓

https://www.youtube.com/watch?v=6r_xX1SAQQk

気持ちよく、リアルなジャズ歌の情感を聞かせてくれます。

[訳詩ノート]

「Foolin' Myself」は、英語ではそういう言い方で済むんですけど、日本語では、言い方で、その意味を拾いました。「うそ」というだけではちょっと違う、そんな、持って回ったような気持ちの遊びを楽しむ余裕は、なかなかないかも知れません。

[歌唱のポイント]

「ふとしたとき、いつも」のところは、日本語は言葉を少なめにして、音符を、構わず、走らせます。そして、「こんにちは、おばかさん」で音符に追いつき、一緒にその連のその後を歌い切ります。

バースのところも聴きたいと思ったら、ありました↓(視聴回数68回というのがいいですね)!

https://www.youtube.com/watch?v=8maS8EEa04I  

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Stardust
Composer:
Hoagy Carmichael

Lyrics:Mitchell Parish


曲名:スターダスト
(美艇香津 訳)


[バース]

薄紫の夜の訪ずれが
心の牧場に忍び寄る
高く星たちは上り
いつも思い出す、私たち、別れた二人、


この小道をあなたは離れ
残る、いつまでも消えない歌
愛は今、星たちの、
昨日の輝き、
過ぎた
時の
調べ


[コーラス]
不思議な気持ち、過ごすのは、
一人の夜
歌を夢見て
メロディが夢を誘い
もう一度あなたといる


愛は新しく、キスもインスピレイション
でも、それは昔のこと、今、やすらぎは
星たちの輝く歌


庭の壁に、星が輝き
腕の中にあなた
ナイチンゲールのおとぎ話
バラの咲く夢の国


見る夢は空しくても、私の心にあなたはいて
スターダストメロディ、それは、
愛の繰り返す思い出

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ナタリーコールが歌ってくれます。↓

https://www.youtube.com/watch?v=QYWJF7kV2ys

歌が、とてもよく理解されていて、「そうなのか」と思わせます。バースも立派に歌になっていて、得をした気分にさせてくれます。 

[訳詩ノート]

無理に訳さなくても「キスもインスピレイション」て言ってもいいですよね。日本語でも、気持ちよく言える言葉が、次々出て来て、うれしいですね。...3日後、...少し、直しました。

バースの2連目の初め、「この小道をあなたは離れ」、大きな通り、雑踏の中で見失うのではなく、「あなた」しかいなかった、静かな小道で、木々に紛れて、見失うはずもなく、もう見えない、そういう細々した、少し複雑な、思いがあります。

[歌唱のポイント]

ナタリーが歌うように歌ったらいいです。やっぱり、ナットキングコールの娘だけあります。ナンシーシナトラもそうですけど、音楽の中で育ったリッチな味わいがあります。

歌の後半の2連の詩を歌いきることに尽きます。そこに至る環境、情景描写は前菜でありアペリチフです。コースの辿るメインディッシュを堪能します。

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☆☆☆

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