ひと昔前に流行った都市伝説「金粉(金箔)で窒息死」を紹介します。
出典:007映画シリーズ
「金粉で窒息死」は【体に金粉を塗ると皮膚呼吸ができなくなり窒息死する】という内容の都市伝説です。
この都市伝説はインパクトが強く、特に学校やSNSなどで話題になりやすいものの一つで一部では実話として語られることもありますが、科学的な根拠はゼロです💨
都市伝説の内容
金粉ショーとの関連
- 日本ではかつて「金粉ショー」と呼ばれるエンターテインメントが存在し、出演者が全身に金粉を塗ってパフォーマンスを行っていました。このショーを見た人々の間で「出演者は窒息のリスクがある」との噂が広まりました。
皮膚呼吸の誤解
- この伝説の中心は「皮膚呼吸ができなくなる」という点ですが、人間(哺乳類)はそもそも皮膚で呼吸を行っていないため窒息の原因にはなり得ません😅
科学的な見解
人間は皮膚呼吸をしない
- 人間の呼吸は肺で行われており、酸素の供給や二酸化炭素の排出はすべて呼吸器系で完結しています。皮膚が酸素を取り込む割合は極めて微量(1%未満)であり、これが遮断されても命に影響はありません。
金粉の影響
- 金粉そのものが有毒ではない場合、体に塗ることで健康に直接的な害を及ぼすことはありません。ただし、金粉やメイク用品が目や口に入ると炎症や不快感を引き起こす可能性はあります。
金粉ショーの安全性
- 金粉ショーに出演していた人々は適切な手法で金粉を塗り、ショーの後に速やかに落としていたため健康被害が発生することはありませんでした。
なぜこの話が広まったのか
ゴールドフィンガーの影響
- 映画『007 ゴールドフィンガー』(1964年)で、全身に金を塗られた女性が窒息死するシーンがあります。この描写が都市伝説の誕生に大きな影響を与えたと考えられています。
皮膚呼吸への誤解
- 科学的な知識が普及していなかった時代は「皮膚で呼吸している」という誤解が一般的だったことがこの噂の広まりを助長しました。
インパクトの強さ
- 全身に金粉を塗るというビジュアル的なインパクトと、窒息死という怖い結果が結びついたため人々の記憶に残りやすかったと思われます。
実際のリスク
長時間の塗布
- 金粉や塗料を長時間肌に塗った場合、汗をかけずに熱中症のリスクが高まる可能性があります。
アレルギー反応
- 一部の金粉や塗料に含まれる化学物質が皮膚アレルギーや炎症を引き起こす場合があります。
呼吸器への影響
- 金粉が空気中に舞い上がりそれを吸い込むことで気管に炎症を起こす可能性がありますが、これは「窒息」とは異なります。
結論
「金粉で窒息する」という都市伝説は人間の呼吸に関する誤解とフィクションの影響で広まったものです。
科学的に見れば金粉による窒息の可能性はありません。
この都市伝説は事実よりも心理的な恐怖やインパクトが強調された良い例と言えます。
ちなみに金箔の価格が安いのは、金箔が金に微量の銀と銅が合金されているからです。
銅は一定量体内に蓄積されると有害とされているので、食用と認められた金箔には銅は入っていません。
日本の金箔は99%以上が金沢で作られているらしいので、地震復興のお手伝いも兼ねて石川県に大量の金泊を発注し、全身に塗ってみて試してみるのもいいかもしれません🤣
昨日の「白髪は抜くと増える」と同じく自分で完全に否定してしまっていますが、都市伝説「金粉で窒息死」を信じるか信じないかはあなた次第です!😅