あからさまにPV稼ぎ狙いな感じで、S&P500やオルカンといった主として外国株式を投資対象とするインデックスファンドについて先行き不安感を煽る記事が最近多くなってきた印象があります。

(PV獲得に寄与したくないのでリンクは貼りませんが)

 

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もちろん、S&P500やオルカンは株式100%の投資信託であり、(外国株式主体ですから)為替の影響も相応に受ける投資先であることからリスク高めであることは言わずもがなです。

ですから、それらの記事が間違っているというわけではないんですが(明らか変なロジックの記事もありますが)、この時期にそういう記事が目立つようになってきているのはどういうことかなと考えています。

 

投資に関する格言の中に、「強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」というものがありますね。

 

 

この格言に従うなら、投資家の主観の4段階、すなわち悲観⇒懐疑⇒楽観⇒幸福感の中で強気相場が育まれそして消えていくというわけですが、今現在はどの段階にあるのでしょうね。

 

僕自身は今は楽観や幸福感の強気相場の後半か最終段階にあると感じているのですが、冒頭のような記事が増えている状況を見ると「懐疑」あたりの段階にとどまっているということなのかなぁとも思えます。

だとすれば、まだまだ強気相場は続くということになります。

 

一方、バブル崩壊のわかりやすいサインとしてよく言われる靴磨きの少年の話もあります。

 

(実際には都市伝説の類のようですが)伝説的な投資家ジョセフ・P・ケネディが街の靴磨きの少年から株式投資を進められ、(靴磨きの少年のようなお金もそれほど持ってい無さそうな)子供が株式投資に興味を持つようでは相場の天井は近いと暴落の危険性を感じて持株を全て売却、世界恐慌による損失を回避できたというものです。

 

あくまで国内に関して言えばですが、2024年の新しいNISA制度スタートに合わせてメディアも盛り上げましたし、実際に口座を開設して投資を始めた方も多いようです。

実際に投資をしているかはともかく「NISA」という制度は広く知られることとなりましたので、そういう意味では靴磨きの少年が銘柄(今だと「オルカンorS&P500の低コストファンドを買っておけば(・∀・)イイ!!」的な感じでしょうか)をお勧めしてくる状況=暴落は近い、のかもしれません。

 

さて、現在国内外ともに株式相場は概ね堅調と言えますし、4月のトランプ関税に伴う大きな下落も早くに底を打ち急速に回復してきて株価だけを見るなら強気相場の中に未だあるということは同意を得やすいのではないかなと思います。

 

問題は「いつ終わるのか」ですが、冒頭のネット記事に関連して言えば、同時に「楽観」「幸福感」の中にあるのであろう記事というのも一方である訳で、世間の空気感と相場の関連についてはやはり後付けなのでは無いかなという感じがします。

という流れで言うと、いつものごとく「いつ終わるかなんてわからない」というのが結論ですね。

 

もっとも、冒頭の悲観や懐疑に満ちたネット記事については、4月のトランプ関税に伴う大きな下落で強気相場はいったん終息しており、新たな強気相場の端緒にあるのだとすれば、納得できる面もありますね。

そのあたりは、強気相場が終わった時に生じるであろう株価の大きな下落、暴落をどの程度の規模と見積もって投資しているかというスタンスにもよるのかもしれません。

 

僕はというと……

マックスで40~50%程度のマイナスまである(リーマンショック級ですね)と想定しているので、昨年8月やトランプ関税に伴う下落程度はまだ強気相場のただ中での振れ幅の中かなと思っています。

その意味では、楽観と幸福感の中にある訳ですが、同時に「暴落はいつかある」「その時にどうするか」を意識して考えておけば、まあうろたえることなく対処できるかなと思っています。

 

もっとも、長期投資を前提とするなら「悲観」「懐疑」「楽観」「幸福感」のいずれの状況であったとしてもやることは変わらず「適宜積立て、買ったらホールド」ですので、心構えの問題だけではあるのですけどね。

 

 

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