(米国をはじめとする先進国株式を念頭に)外国株式も、国内株式も今年に入ってから春先までは絶好調でしたが、3月あたりからブレーキかかり気味になり、国内株式は下落はしないまでも横ばいといった感じになっていますね。
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ただ、外国株式については4月ごろは足踏み状態でしたが、円安傾向もあって円ベースでの基準価額はGW以降は着実に上昇してきているよねぇと思っていました。
そんな中、主力で保有している投資信託eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の基準価額も設定来高値を更新し続けていましたが、今日ふと見るとずいぶん切れ目が良い金額でさらに高値更新となっていました。
基準価額26,000円ジャストです!\(^o^)/
直近3ヶ月のチャートです。
4月あたりで軟調でしたが5月に入るとともに上昇(このあたりは円安の影響が大きかったように記憶)して、今月上旬は少し足踏みがありましたが、GW以降の上がり方的には今年前半のスタートダッシュにそん色ない勢いで上がってきましたね。
設定来(設定日2018年10月31日)のチャートです。
当然ですが、設定時点は10,000円からスタート、6年弱で26,000円に到達。
こうやって引いてみるとコロナショックからの回復から成長へのスピード感がすごいですね。
2022年は指数自体は大きく下がりつつも円安が進んだことで円ベースの基準価額は横ばい、そしてそこからは急上昇です。
その基準価額をはるかに上回る勢いで今年に入ってから上昇しているのが純資産総額、NISA効果恐るべしですね。(;^_^A
数字的に見れば、設定時点で10,000円だった基準価額が26,000円に到達したということで設定来の騰落率は160%となっています。その中でも直近の様子は1年の騰落率が33%、6ヶ月の騰落率が24%ほどですからこの半年ほどの伸びが大きかったことが数字的にも見えてきますね。
ただ、これだけ上がって大丈夫?(どっかで下がるよね?)と思うのもまた自然な反応かとは思います。
GPIFの「基本ポートフォリオの考え方について」の中で示されてている(ポートフォリオ検討の前提とした)資産ごとのリターンですが、外国株式では名目リターンが7.2%となっています。
ここでいう「外国株式」とはMSCI ACWI(除く日本、円ベース、配当込み)をベンチマークとしていますから、除く日本ではありますが、ほぼオルカンと同等の動きをするものと考えてよいかと思います。
であるとするならば……
この期間ほぼ一貫して円安方向に進んだ為替の影響があるとしても、直近1年間の騰落率33%というのはいかにも出来すぎという印象です。
一方であくまで過去はこうであったというデータに過ぎないとみることもできますが、S&P500指数に1950年から2020年までの期間に投資をしていた場合、投資期間に応じて期間ごとのリターンがどの程度であったのかとその平均値のグラフになります。
バートン・マルキール「ウォール街のランダムウォーカー」より
これを見ると、例えば1年間づつを見た場合では、良かった年は52.6%リターンがありましたが、悪い年は37.0%のマイナス(損失)となっています。
しかし期間をどんどん長くしていくと、その期間中の年平均リターンの散らばりは小さくなっていき、10年間を取った場合の年平均リターンは最大で20.1%のプラス、最小で-1.4%のマイナスまで振れ幅は小さくなっていきます。
インデックスが違いますが(S&P500と全世界株式(MSCI ACWI))、過去の実績に基づくならばオルカンもこれに近い傾向は出るものと思われます。(そもそも今のオルカンは6割は米国株式ですし)
ということは……
この数年の出来すぎた上昇に対して、どこかで下落するとか長期間にわたる停滞とか、年平均リターンを引き下げるような事態が起きる可能性が相当程度あるということですね。
絶好調である中であえての縁起でもない話ですが、いつか暴落するかもしれない(過去の歴史に倣うなら必ずどこかで暴落はある)ということを意識する必要はありますね。
よく言われることですが、市場が好調な時ほど、最悪リスク資産が半分になっても市場から退場しないように自身のリスク許容度に応じたポートフォリオの調整をしておくということも大事でしょうね。
記事中グラフを引用したインデックス投資の古典的名著です、不変の法則を学ぶ参考書としていかがですか?
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