SNSで先日見かけたものなんですが、このサイトの説明(特に絵解き)がわかりやすかったです。

 

 

日興アセットマネジメントのサイト、その名も「分かりやすいにも程があるイラスト投信部屋」という、コラムですね。

 

タイトルでは「投資信託のリスク」と書かれていますが、内容は投資全般におけるリスクとリターンの説明です。

 

一般に(投資以外の分野では)「リスク」というと危険(性)とかネガティブな意味合いで語られることが多いですが、投資における「リスク」とは振れ幅のことで、リスクが大きいということは必ずしもネガティブな意味合いではないんですが、そのあたりのイメージがわかりやすいかなと思います。

 

例えば、この図とか……

 

https://www.nikkoam.com/20lab/learn/toshin-illust/toshin-illust-column-004より引用

 

5年で50%の利回りといった場合、図の直線のように右肩上がりで一直線に上がっていくのではなく、実際には緑の曲線のように上がったり下がったりしながらとなるのが普通ですが、この直線に対する振れ幅がリスクということですね。

 

 

なので、例えば平均利回り5%という投資信託に投資していた場合、そこにはリスクがありますから、ある1年間を切り取った場合、リターンが10%になったり-5%になったりということが起こること自体は普通にあるということですね。

 

特に今年に入ってから、4月に少し足踏みというか下落した場面もありましたが、国内外ともにインデックスは順調に上昇しており、「なんかこのままどんどん増えていくのでは( *´艸`)」と思いたくもなりますが、特に株式に投資している場合は、リスクは切っても切り離せないものですし、(どの程度かというのはさておき)これから先下落していく場面、場合によっては暴落というような場面もあるものだと認識はしておいた方が良いのかなとは思います。

 

楽天証券のサイトで確認すると、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の直近のリスクリターンは下表のようになっています。

 

 

1年でリターン39.48%という伸び方をしていますが、これがこのまま続くとは思えないんですよね。

 

上表は実績ですから、単純に比較できるものではないのですが、GPIFのポートフォリオ構築において前提条件として設定されている期待リターンは下表のようになっています。

 

https://www.gpif.go.jp/topics/Adoption%20of%20New%20Policy%20Portfolio_Jp_details.pdf

 

オルカン=外国株式とすれば、長期における期待リターンは名目で7.2%です。

 

この数値の妥当性は以下の研究の数値とも大きく違わないので、長期投資という観点からは妥当かなと思います。

 

バートン・マルキール「ウォール街のランダムウォーカー」より

 

S&P500指数に1950年から2020年までの期間に投資をしていた場合、投資期間に応じて期間ごとのリターンがどの程度であったのかとその平均値のグラフになります。

 

このグラフを見ると、例えば1年ごとでは52.6%プラスのリターンであった年もあれば-37.0%であった年もありますが、これが15年間という期間で見ると良い年はプラス18.9%、悪い年でもプラス4.2%ということでマイナスに投資元本を割ることは無かったということになります。

 

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またリターンの平均値は期間に関係なく概ね10%あたりにあり、平均的には10%程度のリターンが見込めることもわかります。

 

GPIFの外国株式には当然米国株式が相当な割合で含まれているものと思われますが、その他の国を含んだ結果として見ればリターン7%程度というのには妥当性があるように思います。

 

実際にこの先10年とか15年くらいを見たときに、オルカンリターンが実際に年7%程度となるかどうか(5%なのか10%なのか)はわかりませんが、ここ数年を見るとその多くの期間でリターンは相当上振れしている状態と捉えておいた方が(少なくとも資産運用におけるリスクを考える場合は)良いでしょうねというくらいには乖離が大きいです。

 

もっとも、投資信託の基準価額(円ベース)で見た場合は、為替(円安)で下駄を履いている分も相当あるということもありますが、外国株式の指数や国内株式の上昇そのものが一般的に想定される期待リターンと比して大きく上昇しているのもまた確かです。

 

ということはどういうことか……

いずれはこのあたりの数パーセントから10パーセント程度に収斂していくのだとすれば、1年でガッツリ下がることもあるだろうし、ある程度の期間ほとんど成長しないということがあるのだろうなとイメージできます。

散らばり方のグラフにあるように、-37.0%という年があっても不思議はないということですね。

 

実際、オルカンも5年間で見ればリターン(年率)は20%程度まで下がっていますから、少なくとも直近1年のリターンは異常値と考えておいた方が良いのかなと思います。

 

まあ、だからといって下落前に売って底で買ってということを狙うのは(株価や市場の動きが読めない以上)意味の無いことですし、予定している通りバイアンドホールドということで対応すれば良いとは思いますが……

いざ、そういう時(長期の調整局面、暴落)に直面した時に慌てて非効率な行動をとらないように、あらかじめどう対応するのかというのは考えておくに越したことはないですね。

 

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