この記事の続きです。

 

色々を踏まえまして、まず運用中に各アセットのリターンが変動していく中での運用方針として以下のようにしようと決めました。

 

 

一般的なリバランス(当初設定比率に戻す)ではなく、ある程度の期間ごとに比率の見直しを実行して「前回を下回った場合のみ無リスク資産から補填」するという運用です。

 

ただ、前回のシミュレーションはスタート時点の資産の中でのみ運用(外部から資金の流入は無い)していること、各アセットの当初設定比率がシミュレーションとは異なるというところです。

 

このシミュレーションと異なる条件を整理すると以下のような条件です。

 

・年内投資分については、3ヶ月分まとめて掛金(月額12,000×3ヶ月)36,000円がiDeCo内の投資資金となる。(来年からは20,000円/月が毎月掛金としてiDeCo口座内に入ってくる)

・当初設定比率は先進国株式:国内株式:無リスク資産(定期預金)=50:30:20。

 

こういった前提を踏まえて、決めておくべき点がいくつかあります。

 

・掛金の配分はどうするか

・比率のチェック・調整(前回を下回ったアセットへの補填)の頻度はどうするか

・調整はスイッチングによるのか新規流入する掛金の配分で行うのか

 

まず、掛金の配分をどうするかという点です。

普通に考えればポートフォリオの比率なりに配分すれば良いと思うのですが、無リスク資産=利回りはほとんどありませんので、リスク資産が期待リターン通りに運用されるなら(短期的に上がった下がったはあるとしても)、無リスク資産はほとんど増えないのに対して、期待リターン分増加して差が広がっていくことになります。

 

しかも無リスク資産の比率は当初設定時点で20%と少なく、この比率がどんどん下がっていくとすれば、特に暴落時への待機資金的な意味合いとしては頼りなさが出てくるのは明らかです。

 

なおかつ、リスク資産を売却して無リスク資産にするというリバランスは行わないという前提で、かつiDeCoのように外部から随時資金を投入することができない口座の場合は無リスク資産の比率が下がっていくことに対して対応ができないことになります。

 

だとすれば、リスク資産の期待リターン分は、掛金配分時点で調整しておくのが合理的という解にたどりつきます。

 

今のところは、ポートフォリオのリスクを一定にしたいというのはあまり考えておらず、少なくともあと数年はリスクばっちこーいで良いとは思っていますので、どちらかというと待機資金としてどの程度を用意すべきかという観点が主ですね。

結果として、リスクは低減されると思いますが……

 

ともあれ、その配分比率を検討してみましょう。

参考としたのGPIFの基本ポートフォリオ作成の前提となった期待リターンです。(下表はGPIFの公表資料より)

 

 

iDeCoのリスタート時点での構成比率は、国内株式30%、先進国株式50%、定期預金20%です。

計算を単純化するために、総資産額100万円とすると、国内株式30万円、先進国株式50万円なので、これは1年後には期待リターンを考慮すれば……(先進国株式は外国株式と同等とみなします)

 

国内株式:30万円×1.056=31.68万円

外国株式:50万円×1.072=53.60万円

 

無リスク資産はほぼリターン0のため1年後も20万円で変わらず。

(期初の元本およびそこからのリターンのみを考えた)総資産額は31.68+53.60+20=105.28万円です。

(実際には掛金と掛金に対するリターンがこれに上乗せされます)

 

1年後にも定期預金が資産のうち20%となるためには105.28×0.2=21.06万円となっている必要があり、(定期預金のリターンはほぼ0ですので)1万円強はあらかじめ定期預金に上乗せして配分されていなければなりません。

 

年間1万円程度と、金額にすると大したことは無いといえば無いんですが、僕の場合はiDeCoの掛金上限額が年額で144,000円なので1割弱は当初設定の20%に上乗せして掛金を配分しておくということになり、割合としてはそれなりの存在感です。

(現状、僕のiDeCoの実際の評価額は100万円に近いところですので、この上乗せ額は実態に沿った近似値として取り扱えます)

 

さらに、これはリスク資産が前年割れをした場合に無リスク資産から補填するということを考慮していませんので、実際にはこれよりも多めに割り振っておかなければ、補填するたびに無リスク資産が目減りしていくことになるので、掛金の15%程度を配分しておく必要がありそうな気がします。

 

そうなると、定期預金への掛金の配分は以下のようになります。

 

20%(当初設定比率)+15%(上乗せ分)=35%

 

ちょっと無リスク資産への配分が多すぎる感じはしますが、リスク資産の利回りがマイナスになっていれば補填するための資金のプールと考えればこのくらいは必要かなぁという感じもします。

 

国内株式と外国株式、期待リターンは外国株式の方が高いですが、実際にどっちが優位かというのは期間次第というところもありますので、気持ち外国株式の方が期待利回りが高め程度で考えておいて、無リスク資産へ配分した残り(100%-35%)を当初設定比率で案分して端数で調整する(期待リターンが低い方を少し多めにする)程度で考えると……

 

国内株式の掛金配分:(100%-35%)×(30%÷(30%+50%)=25%(端数切上げ)

先進国株式の掛金配分:(100%-35%)×(50÷(30%+50%))=40%(端数切捨て)

 

おお、なんか都合よく切りの良い5刻みの数字になりました。( *´艸`)

 

ということで、掛金の配分は以下の通りとします。

 

先進国株式:国内株式:無リスク資産(定期預金)=40:25:35

 

とりあえず、これで走らせてみて、各アセットの金額の動きを見てから調整していきます。

 

一応決めてはみましたが、保有する資産総額が大きくなってきても掛金の上限額は変わりませんので、掛金で無リスク資産の保有比率を高めていくのには限界があるでしょうし、どのみち実績に応じて1年ごとに見直しは必要かなと思います。

 

数年たてば(運用期間の残りが少なくなってくるのに伴い)徐々に無リスク資産の比率を高めていく必要もあるかなと思っていますので、それに先立って無リスク資産への掛金配分割合をさらに高めていくことで調整するか、運用状況によっては(利益確定させつつ)リスク資産を売却して無リスク資産にということことにするか、という選択も必要になって来ると思いますが、まあそれはまだ先の話ですね。

 

 

次に、比率のチェック・調整(前回を下回ったアセットへの補填)の頻度はどうするかというところ。

 

これはまあ、とりあえず今年は3ヶ月に一度まとめての拠出としているので、実際に動かしてみてどうなるかの確認を含めて拠出(引き落とし)月の月末とかでチェックすれば良いかなと思っています。

数字のチェック自体は毎月していますが、まああんまり頻繁にいじるのも意味ないでしょうしね。

 

実際には半年に一度くらいの運用がちょうどよいかなという肌感覚ではありますが、これまた動かしてみて落としどころを探します。

 

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最後、調整はスイッチングによるのか新規流入する掛金の配分で行うのかという点について。

基本の掛金の配分は上記で検討した通りですが、この配分を変更して調整するか、スイッチングで調整するかというところですね。

 

このスイッチングについては一方的に無リスク資産からリスク資産に資金を移動させることになるので、スイッチングに一定の期間を要すること(手続き間の値動きによっては機会損失する可能性があること)は問題にならないので、スイッチングでの調整で良いかなぁと思っています。

ある程度以上資産規模が大きくなってきた場合、掛金で調整するのは難しくなってきますしね。

スイッチングという方向性で良いかと思います。

 

ということで……

改めてのところもありますが、まとめますね。

当面のiDeCoの運用方法は以下のような形になります。

 

・当初設定比率は、先進国株式:国内株式:無リスク資産(定期預金)=50:30:20

・掛金の配分は、先進国株式:国内株式:無リスク資産(定期預金)=40:25:35

・一般的に言われるリバランスは実施しないが、3ヶ月に一度の拠出のタイミングでアセットごとに「前回を下回った場合は無リスク資産から補填」する

・補填は掛金の配分ではなく、スイッチングで実施する

 

これで今年末まで運用して、資金の動きや最終的な資産額などを踏まえて、年末に見直す。

という感じで行こうと思います。٩( ''ω'' )و

 

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