投資に限らず、実際やった自らの行動は合理的なのかどうか、を後になって考えることはしばしばあります。

 

投資についても思い付きに近い感じで実行した後で、改めてできるだけ論理的に考えてみて思い付きの正しさを確認、もしくは「間違ってそう」ということで修正したりはやりがちですが、そんな思考を今回も……(;^_^A

 

 

多少利息が付くようになりつつあるとはいえ、債権と比しても相対的に期待リターンの小さい現預金をポートフォリオに組み込む意味があるのだろうかと考えてみました。

 

なお、ここでいう現預金は生活防衛資金として言われているものとは別にリスク資産と同レベルで資産活用のために保有している現預金という意味合いです。(僕の場合に関して言えば、生活防衛資金と投資資産の中の現預金は区別していないので、生活費としてしばらくの間に使うもの以外は投資資産の現預金です。(こういう資産の管理の仕方は本来は褒められた話ではないですけれどね))

 

iDeCo口座については全て米国株式の投資信託だったものを、「もしトラ」対策を兼ねてスイッチングを正に今やってる最中ですが、既に全体の20%を現金(定期預金)にするスイッチングを実行済です。

 

また、それ以外についても無リスク資産とリスク資産の割合を15:85程度と決めてコントロールしていくというのを昨年末あたりですかね、やっています。(もっともこっちの「無リスク資産」は大半を個人向け国債にしているので、現預金というのとはちょっと違いますけどね)

 

まず、そういった現預金に期待される役割の一つがリバランス資金としてだろうと思います。

 

一般的にリバランスのメリットというとよく言われるのは以下の2点かと思います。

 

・ポートフォリオを自らのリスク許容度内に収める(リスクのコントロール)

・高いアセットを売却して安いアセットを買付けることにより投資の効率化を図る(ここについては僕個人はちょっと懐疑的なんですが、長くなるのでいずれまた別記事にて)

 

いずれのメリットを目的としてリバランスするにせよ、リバランスには資金が必要ですね。

 

リスクのコントロールというところだけを考えるなら、値上がりが大きいアセットなら下落するときも大きく下がるのが道理ですから、値上がりしたところで利益確定的に売却してより低リスクのアセットに買い替える形でリバランスするというのは合理的な考え方かなと思います。

 

ただ、現状の僕自身はリスクについては(株式インデックスの投資信託レベルでは)それほど忌避するものという感じではないんですよね。

世界恐慌レベルのが来たらまあ諦めますが、リーマンショックレベルなら、まだリタイアまでの間に回復できると踏んでいますから、現状ではそれなりにリスクを取っても問題は無いというスタンスです。

 

となると、僕が感じるリバランスの必要性というのは資金の効率的な運用を求めた場合ということになります。

 

ただ、上に書いた通り「高いアセットを売却して安いアセットを買付けることにより投資の効率化を図る」ということそのものについては僕は懐疑的というか、「状況によってはそうなるかもね」というスタンスなんですよね。

 

なので、リバランスの効用はリスク資産が下落した時に押し目買い的に買い増すという方向性でこそ活きるのかなと思っています。

 

この場合、iDeCo以外の保有資産分については、現預金+個人向け国債がその資金として適宜充当できるという感じなんですが、問題はiDeCoの場合ですね。

 

イベントバナー

 

iDeCoについては月々の拠出金に上限があり、リスク資産が下落したからといって資金をまとめて投入するという運用が出来ず、その時々にiDeCo口座内に入金済みの資金だけで運用しなければならないという独特のルールの中で運用していく必要があります。

 

仮にリスク資産が全面的に下落するような場面があると仮定すると……

(適切に分散していれば可能性は低いかもですが、2021年から2022年あたり、米国の利上げに伴い外国債券も外国株式も低迷、つられる様に国内債券も株式も低迷していた時期(半年くらいですかね)がありましたからあり得なくはないと認識しています)

 

仮にiDeCo口座内を全てリスク資産にしていた場合は打つ手は無いんですよね。

下落が長期化するなら配分の調整で値下がりした資産を狙い撃ちということもできますが、資産規模がある程度大きくなると効果は限定されますね。

 

まあ、長期投資を前提とするなら静観していれば良いというのが正論なんですけどね、その時にiDeCo口座内にリバランス(というよりは押し目買いですが)可能な資金を置いておけば相場の下落という(長期投資目線では)チャンスを活かせるよねという風に思うのです。

 

ただ、リスク資産が下落したとしてもいずれは回復するのだから、常態としてはリスク資産全振りで下落時はただ耐えれば良いというスタンスとどちらが効率的かは微妙だよねぇとはまた思っていて……

ここは気持ちの問題になりますが、相場下落時って、iDeCoに限らず資産全体がどんどん目減りしていく中で、何も打つ手がないというより、無リスク資産を保有していることで下落したリスク資産を拾えるというというのは心穏やかになると思うんですよ。

 

というような思考の流れの中では、リスクばっちこーいなスタンスで投資をしていく中でも、少なくとも現時点では無リスク資産の代表格である現預金を保有することは意味があるし、特にiDeCoのように下落したからと言って買い増し資金をどんどん入れることができないというルール上の制約がある場合は特にその効果はあるのではないかと思う次第です。

 

ランキング参加中です、ポチッとしていただければ密かに喜びます( *´艸`)

にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ

にほんブログ村 投資ブログ 投資日記へ

にほんブログ村 投資ブログ 資産運用へ

 

PVアクセスランキング にほんブログ村