数日前にツイッターで流れてきたんですが、iDeCoでの手数料を節約する手法として毎月拠出⇒例えば年1回拠出に変更するという方法があります。

 

 

楽天証券の場合は、楽天証券の手数料は0円ですが、そのほかに毎月拠出の場合は、国民年金基金連合会に105円+信託銀行に66円の手数料が発生(拠出金から差し引かれます)します。

これについては取り扱い金融機関がどこであれ、iDeCoを使う場合は必ずかかる費用になります。

 

このうち国民年金基金連合会に支払う分は、拠出回数に対してかかる費用なので、拠出回数を減らすことで節約することができます。

 

 

多くの方が毎月拠出としているかと思いますが、その場合だと105円/月の費用が発生するので年間だと105円×12ヶ月=1260円/年かかります。

 

金額だけ見れば、それほどでもないように見えますが……

拠出額上限が12000円/月の場合は、年間の総額で12000円×12ヶ月=144,000円しか拠出(積立て)することができないのに、ここから1260円の手数料が引かれるとなると、実に拠出額の0.875%、1%近い手数料を支払うことになります。

(僕の場合はまさにそれ1.2万円/月です)

 

インデックス投資信託の信託報酬についてコンマ何桁のレベルで低コスト競争をしているこのご時勢に、右から左に資金を動かすだけで1%近い手数料とは、なんとも殿様商売な話だなぁという感想ですが……(;´Д`)

 

ともあれ、冒頭の手法の通り、拠出回数を減らすことができればシンプルにここのコストを削減できます。

 

仮に年間上限が144000円とした場合、年に一回まとめて拠出することにすれば、105円÷144000円=手数料率約0.07%になりますので、だいぶ手数料を圧縮することができます。

 

ただし、注意が必要なのは、仮に年に1回の拠出とした場合は12月にその年の分を一括して拠出することしかできないということ。

一年分を先払いできれば良いんですが、考え方としてはある月に拠出しないこととした場合はその拠出上限の枠を翌月以降に繰り越していくという考え方のようで、12ヶ月分をまとめて拠出しようとした場合は12ヶ月分の枠が確保できる12月に拠出して商品の買付は翌年1月になるということになります。

 

ということになると、これデメリットがありますよね。

例えば今年からiDeCo始めましょうというような場合、1年分まとめて拠出しようとすると、実際の買付は1年先ですから、それまでの期間は機会損失ということになります。

 

もっとも、年の初めに前払いできるだけの資金があるなら、とりあえず12月までは特定口座で運用しておき、引落しに間に合うように現金化すれば良いという考えはあるかもですね。

仮に12月までに購入額を下回った(損失)状態だったとしても、iDeCoで投資しようとしていたのと同じもしくは類似の投資信託に投資していれば、iDeCoで購入できていたとしてもその時点では同じことになったわけですから問題にはならないです。

利益に対して課税される特定口座で運用していたとしても損失になっているなら課税もされませんから(何なら他に利益が出る取引があれば損益通算されますし)、その時点の時価でiDeCoに移行できます。

(実際には拠出=引落しから買付までに半月ほどの時間がかかるため、その間の基準価額の変動によって、得もしくは損をします)

 

ただし、12月までに利益が出ている場合は、その税金分だけ損をするということになり、加えてその税金分に対する複利効果分も損をすることになりますので、それと節約できる手数料との兼ね合いということになりますが……

 

ある程度の利回り(3%とかそのくらい)が期待できるのであれば、特定口座で1年運用するよりも月々手数料を払って積立てしていくほうがある程度の年数で考えるなら有利そうに感覚的には思いますがどうですかね。

 

(特定口座で運用⇒3%利益=0.6%程度が税金で持っていかれる⇒その税金分は非課税口座で運用できれば複利効果があったはずなので、わりに早く手数料分よりも運用実績の方が上回りそう。

ただし、積立ての場合は1年間かけての拠出になり効率が悪いことも考慮する必要あり。

また、まとまった資金が1月時点で手元にあるなら、年1の場合と同様に特定口座で運用しつつ月一で取り崩して積立てていくという方法もありですが、どんどん複雑になっていくので検討は特にせず、あくまで感覚としては……という話にとどめておきます)

 

また、初年度以降も拠出のサイクルが1年づつずれていくため、利回りが手数料を上回ることが期待できる場合は1年分の拠出額×利回りに加えてその年の利益分に対する複利効果分だけ不利になるような感じがします。(年初に資金はあっても特定口座で運用せず年末までプールする場合)

 

いずれにしても、可能な限り早く非課税口座での運用を始めるという観点からは1年遅れるのはそれなりにネガティブな影響があるだろうなと思います。

 

 

僕の場合はどうしているかというと、3ヶ月に一回拠出という設定にしています。

その場合、拠出月は3月、6月、9月、12月の年4回ですので、手数料は105円×4回=420円、144000円に対する手数料率は0.3%ほどでまあ許容範囲かなと。

 

以前の記事でも掲載した僕のiDeCo口座の拠出額だったり評価額だったりのグラフですが、青い点線の下に階段状になっているのが拠出額になります。

 

これとて、理屈の上では3ヶ月分の機会損失はあるんですが、感覚的にはこれまた許容できる範囲かなぁと。一律に利益が出ることを前提として計算すれば(iDeCo的にはリスクの高い外国株式に投資していることもあって)手数料よりも利回りの方が間違いなく上回るんですけどね。

特に去年あたりからの上昇相場では月に〇%とかって感じで上がってきていましたから、できるだけ速やかに拠出していくのが結果論では正解だったと言えると思います。

 

まあ、あれです。

高い手数料を払うのがバカらしいなぁという思いからの無駄な抵抗ってやつです(;^_^A

 

その文脈で言えば、年1回の拠出というのも当然アリではあると思います。僕の場合は、年一だと機会損失が許容できないので年4回にしているということです。

 

あと、例えば所得控除狙いで運用益は不要ということで、定期預金などで運用する場合は、当然年1回にした方が有利ですね。

 

ということで、結論としては、こういう節約の仕方もあるよということを知った上で個々の状況や考え方に応じて好きなようにすれば良いということになります(^▽^;)

 

イベントバナー

 

ランキング参加中です、ポチッとしていただければ密かに喜びます( *´艸`)

にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ

にほんブログ村 投資ブログ 投資日記へ

にほんブログ村 投資ブログ 資産運用へ

 

PVアクセスランキング にほんブログ村