昨年の記事(結構前の記事です)で書いたことの関連です。

 

 

ここでは、あくまで現状特定口座で保有している投資信託(含み益あり)について、NISA口座に早々に移した方が良いのかどうかというところだけ書きましたが、もう少し複雑な状況で、僕がやろうとしていることを改めて意味があるのか有益なのか、ということを考えてみようかなと思います。

 

 

今年の新しいNISAスタートともに、すでにやり始めていることではあるんですが、現状の保有投資信託はNISAに移す一方で、特定口座では積立てをしようというあたりをやると決めた理由は以下のようなシミュレーションの結果からです。

 

 

この記事の後半でざっくりとした検討内容を書いたんですが、その要旨は以下のような感じ……

 

・新しいNISA口座では、少なくとも口座開設後の初期段階では、資金は全て、現時点で特定口座で保有している投資信託の売却で手当てする予定。一方で、給与・賞与からの資金は別途、特定口座でオルカンを積立てる予定。

 

・上記は一見すると無駄なお金の流れのようにも思えるけれど自分の中では一定の合理性あり。

 

・現状、特定口座で保有している投資信託(含み益あり)の成り立ちは、「評価額=投資元本+現時点での含み益」になっている。

 

・今後基準価額が(短い期間の中で上がったり下がったりはするにせよ)一定以上の期間の中では上がっていくという前提に立つならば(そう思っていなければ保有しませんし)、今後の課税対象になる利益には『現状の含み益に対する利回り(複利効果)が含まれる』ことになる。

 

・現状で売却して(含み益に対して)税金を払って、その売却した分で非課税口座で買い換えれば、以降は利益が出たとしても非課税になるので、この資産の保有→売却(現金化)の流れの中で支払う税金は現状で売却した時にその時点での含み益のみが課税対象になる。

 

・結論として、現在保有している投資信託についてはできる限り早く売却、NISA口座に移した方が有利と考えています、というのは冒頭のリンク記事に書いた通り

 

・一方、今僕が考えているような「投資信託を売却する一方で積立てをする」という場合、その積立て分に対する課税は、今後積立てられた投資元本に対して今後発生する利益だけになる。

 

・現状の基準価額はそ(売却していく)投資信託を購入した時に比して(含み益分だけ)割高な基準価額ですし、今後はさらに基準価額が上がっていく傾向の中で積立てすることになり、その割高な購入単価を基にして利益が計算されることから、課税される利益は現在保有している(含み益のある)投資信託を積立てしたのと同じ期間、特定口座で保有し続けた場合に比べれば小さくなるはず

 

・結果として、将来にNISA口座特定口座を仮に全て現金化した際に全体として支払うべき税金は小さくなるはず(ではないだろうか)

 

要旨と言いつつ、ずいぶん長いのはいつものこと( ̄▽ ̄;)

なんとなく頭の中では正しいような気はするんですけどね、改めて計算してみようというのが今回の記事です。

(そうです、ここまでの長い文章はあくまで前段の話です(;´Д`))

 

 

といっても難しい話ではなく……

一定のスタート条件を設定して、特定口座で保有している分をそのままにしてNISA口座で積み立てていくパターンと、特定口座の保有分はいったん売却してNISA口座で一括で購入、特定口座で積み立てていくパターンを、スタートの金額と積立て額を変えて計算してみるというものです。

一括で計算できるような計算式を考えつく素養はないので、実際に毎年どうなるかを計算していくわけで、手計算でやるのは大変ですが、エクセルなら1年分の計算式を作ればあとは繰り返すだけ&数年分見れば差は確認できますし、これで十分かなと思うます。

 

例えば、上記キャプチャしたところは……

 

設定:特定口座に評価額100万円の投資信託保有(含み益20万円)/当該投資信託の利回り5%

条件① 12月末に全部を売却+翌年年初にNISA口座で同一の投資信託を購入+翌年1月以降月々2万円を特定口座で積立て

条件② 特定口座の投資信託はそのまま保有+翌年1月以降月々2万円をNISA口座で積立て

それぞれの場合で、5年経過後にすべて売却した場合の税引き後の現金を比較しています。

 

この場合だと5年後すべて売却した際に手元に残る現金は……

条件①で255万円、条件②で253万円になって、条件①(スタート時点で特定口座は売却してNISA口座で買い換え、以降は特定口座で積立て)の方が少し有利という結果です。

 

その他利回りとかスタート時点での金額とかいくつか試算してみましたが、スタート時点でNISA口座で買い換えて以降は積立てという場合の方が有利でした

特定の条件設定ではスタート時点での買い換えが不利になる可能性もあるかも……とは思いますが、実際の自分の資産状況に近い設定でも同じ結果だったので、この記事の前半で書いた判断は一応合理性が確認できました。

 

確かに最初に特定口座での保有資産を売却する時点で課税されますが、それはいずれ現金化する場合にも支払うべき税金を先払いしているに過ぎず、特定口座で保有し続ければその課税対象となる利益に対しても利益が出ることになり(それ自体は複利効果という長期投資のメリットではありますが)将来納税すべき税額はさらに膨らんでいくことになります。

 

非課税口座であるNISA口座に移すことで、その時点での損益をいったんリセットして以降の課税額は発生しなくなるというのが、この買い換えでの最大のメリットになるのかなと思います。

 

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