来年から始まる、新しいNISAですが、基本的な方針としてはできるだけ早く生涯投資枠の1800万円を埋める、ということにしています。

 

 

ただ、現預金で年毎の投資枠360万円をバンバン埋めていくほどの入金力はありませんので、多くは現在保有している資産を移していくという形になります。

 

 

まずどこから手を着けるかというところは、先日記事に書いた通り課税口座である特定口座から、(売却時に税金を払ってでも)できるだけ早く移行させることで今後見込んでいる利益に対する課税を回避するという方向性です。

 

今のところの見込みとしては、現在特定口座で保有している投資信託で3~3.5年分くらいは確保できていて、来年以降NISA口座とは別に主に給与・賞与から特定口座で積立てandスポットで購入していく投資信託分も合わせれば、4年くらいは360万の年間の投資枠は埋めることができて、あとは5~6年目の2年間で生涯投資枠全部埋めきれるかどうか、というくらいのスケジュール感で考えています。

 

さて、特定口座についてはとりあえず上記のような感じで、新しいNISA口座を埋める原資として真っ先に売却していく(同時に新しいNISA口座で買い換えていく)というのが既定です。

一方で、現時点で特定口座以外に楽天証券で2020~2022年に開設していたつみたてNISAと今年(2023年)に開設の一般NISA口座があり、この扱いをどうしますかねというのが今回の話です。

 

まずは世間一般では、新しいNISAスタート後に現行NISAの口座の取り扱いについて、どんな風に言われているのか見ていってみましょうかね……

 

 

東証マネ部!11/14にアップされた記事。

日本経済新聞編集委員の田村正之さんへのインタビューという体裁の記事です。

 

この中で、一般NISAについては、損益通算ができないNISA口座の特性を踏まえて「5年以内に目標の値まで利益が出たら、売却することも選択肢のひとつです」とのこと

 

これについては、当然その判断をすべき時点で利益が出ているかどうか、今後の利益の見込みはどうか、というところ次第ということはありますが、僕自身に関して言えば売却時点で利益が出ているかどうかはあんまり関係ないので、5年という期間ギリギリまで待っても良いかなと考えています。

これはあくまで上記のような新しいNISA制度への移行スケジュールを前提にしつつ、僕の一般NISA口座の状況に基づく話なのですが、後で詳述します。

 

一方でつみたてNISAについては、「「一般NISA」と比べると損失が出にくい「つみたてNISA」は、期限の20年ギリギリまで持っているとある程度安心」とのことで、これは同意ですね。

特に最短の5年、もしくはそれに近いタイミングで新しいNISA制度の1800万円の枠を埋めることができるなら、そのあとは課税口座である特定口座で投資を継続することになるわけで、現行のつみたてNISAの20年というそれなりに長い非課税期間(少なくとも過去の歴史に学ぶなら利益を出すには十分な期間)を有効に活用するべきだと思うからです。

 

さて、次の記事は……

 

 
こちらは、つみたてNISAに関してフォーカスした記事です。
11/1のトウシルの記事、ファイナンシャルプランナーの横田健一さんの執筆です。
 
こちらの場合は、投資効率という観点ではなくライフイベントにおける必要な費用を賄うものとして取り崩していけば良いのでは、という提言ですね。
これはこれで、納得感あると思える人はそれなりにいるかもです。
 
その他費用との兼ね合いも当然ありますけどね。
たとえば、今使える現預金があるなら、すでにリスク資産に投入済のつみたてNISAの資金(今後どんなに利益が出ても非課税という取り戻せない恩恵のある資金)を使うのはもったいないと思いますが、なんらかのライフイベントに資金が必要で、それが現預金だけでは賄うことができないなら、現状のつみたてNISAの資金に手を付けるという選択肢はアリであろうと。
まあ、お金なんかは使ってなんぼですから、それはそれで考え方の一つであろうとは思います。

 

さて、そんな話も踏まえつつ、現行で保有しているNISA口座(つみたて/一般それぞれ)についてどう取り扱うか、僕なりの方針です。

 

前提として、課税口座である特定口座で保有している投資信託等を最優先で新しいNISA口座に移行させることはマストです。

今後、利益が増えていく前提で考えるなら、その利益を非課税にするためにも、移行時に課税されたとしても非課税口座に移行させることが合理的と考えるからです。(どのみち、実際に使う=現金化する際にはその時点での利益に対して課税されてしまうから)

 

では、非課税の現行NISA口座で保有している資産についてはどうすべきか。

 

つみたてNISAについては、非課税期間が20年間とそれなりの長期になりますし、僕の場合は一番古いものでも2020年の購入分ですから、非課税期間を終了するまでにはすでに新しいNISA口座における生涯投資枠1800万円はすでに消化済となっている予定です。

なので、保有し続けることで非課税の恩恵を最大に得ることが最適かなと思います。確率的には非課税期間終了時点でマイナスになっている可能性は相当低いと予想されますし、基本的にはできるだけ長く保有することで非課税の恩恵を受けることを狙います。

 

一方、今年(2023年)だけ開設した一般NISA口座をどうするか。

 

タイミング的には、非課税期間は2027年(来年からの新しいNISA4年目)までということになるので、この時点ではまだ新しいNISA口座の枠を埋めきれていないんですよね。

 

だとすれば、現行一般NISA口座で保有している資産が非課税期間を終了するよりも前のタイミングで利益が確保できているタイミングで売却して新しいNISA口座に移すのが合理的な選択肢であるかどうか、あるいは非課税期間終了もしくは終了直前まで(損益がどうなっているかは考慮せず)保有し続けるのが良いかどうかというところは、検討すべき課題となります。

 

その先どうなるか分からない状況下で利益が出ているのであれば、(その後どう扱う(再投資するのか現預金として保有するのか)はさておき)売却して現金化するというその時点での合理性から言えば、上記リンク先の一つ目の東証マネ部!のような利益確定的な行動はあり得ると思うんですが……

 

では、その売却して得た現金をどうするのか。

 

仮に、速やかに(同日もしくは1日程度のタイムラグで)再投資(僕の場合で言えばまだ新しいNISAの生涯投資枠が残っている状況なので当然に新しいNISA枠を使うことになります)するならば、売却するタイミングで利益が出ているかどうかはあんまり関係なくなってしまいます。

(同じ基準価額(同時に売買の場合)もしくはあまり変わらない基準価額(売買間の期間が短く基準価額の変動も小さかった場合)で売買するだけとなり、損得無く単純に口座を移動するだけになるから)

むしろ、生涯投資枠の消化を考慮するなら、なんなら利益が出ないほど評価額が低いほうが(枠の消化を小さくできるので)良いよねという結論になるはず。

 

なぜなら、売却と購入を同時に(もしくは非常に近いタイミングで)実行するなら、非課税の現行NISA枠を売却して新しいNISA枠で買い替える場合、その際に投資している口数は変化なく移行されるため、その後に想定している評価額の向上を前提とするなら(評価額が向上しないと考えるなら買う銘柄を変えるべき)買い換えるタイミングはいつであっても、それにより最終的に得られる結果(評価額もしくは利益)は同じことになるわけです。

 

だとすれば、なんならできるだけ評価額が低い状態で移行したほうが、生涯投資枠の消化を少なくするためには理想的な状況といえます。

 

新しいNISAが無期限であり、かつ移行する資産の評価額が経年的には上昇するという前提に立つならば、できるだけ早く移行すべきというのが僕なりの解です。

 

ただし、僕も含めて多くの方が課税される特定口座で何がしかの資産を保有している(そして、それらが今後評価額が上昇する=課税される利益が増えるという前提に立つ)ならば、まずは特定口座から非課税口座である新しいNISA口座に移行させることで今後生じる利益に対する課税を抑えることが優先される。

そして、それが終了した時点で速やかに現行一般NISA口座からも新しいNISA口座に移行させることが合理的だと思います。

そして、特定口座にせよ現行一般NISAにせよ、すでに保有している資産を新しいNISAへの移行は移行する際には、当該銘柄に利益が出ているかどうかは無関係に行うべきというか、それ自体は判断に影響する要素ではないという風に僕は考えますが、どうでしょうかね。

 

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