日本人の遺伝子を読んでいたら、癌細胞が熱に弱いということ!

41.5度以上で死滅だって!

初めて聞いたよ!

そこでハイパーサーミアを調べてみた。なんと保険適用も出来るらしい!

詳しくは、以下のサイトで





がん細胞が熱に弱いことは古くから知れられていた。文献をひもとくと古代ギリシャのヒポクラテスまで遡るという。こうした経験を踏まえて、本格的な研究が始まったのは1960年代から。

培養細胞を用いた実験から、①がん細胞は41.5℃~44℃に加温すると死滅する、②がんのほうが正常組織より加温されやすい、③温熱効果はがんの種類にあまり左右されない――などハイパーサーミアの生物学的利点が次々に解明された。

一方、難航したのが加温する方法だ。41.5℃~44℃なら熱い温泉に浸かるだけでよさそうだが、外部から温めても、表面が1℃上がる程度。がんのある身体の深部の温度は上昇しない。そこで考えられたのが高周波による加温だ。

赤外線や紫外線が身体の表面しか温められないのに対し、高周波は奥深くまで浸透し、がん組織を狙うことができる。さらに研究を重ねた結果、8メガヘルツの周波数帯が治療に最も適していることがわかった。

心配なのは正常組織だが、こちらのほうは、高周波を加えると血管が拡張し、血流が増える。このため熱が逃げ、温度が上昇することはない。一方、がん細胞は血管が拡張せず、放熱できないため、温度が上昇し、死滅する。つまり、高周波はがん細胞だけを選択的に加熱し、ダメージを与えることができるのだ。

1980~1990年代には、数多くの臨床試験が行われ、とくに表在性のがん(乳がん、皮膚がん、頭頸部がんなど)では、放射線療法と併用することによって、がんの消失率や治療したがんが再増大しない率の改善が認められた。そしてこれら成績を踏まえて、1990年には8メガヘルツの高周波装置(サーモトロン-RF8)を用いたハイパーサーミアが保険適用になっている。