29年前の11月21日

リリースされたデビューアルバム「made in HEAVEN」


アルバムリリースからさらに1年遡る

30年前

初のアルバムを制作するにあたって

いろいろな葛藤や不安

もちろん期待も喜びもあった

 

作詞や作曲も本格的にチャレンジするのは

初めてのことだった

 

東京大田区の環状7号線沿い

初めてリビングルーム付きのマンションに引っ越すことができた

 

グランドピアノが欲しかったが

置くスペースがなく、資金もなかったので

中古のアップライトピアノを購入し

狭い、それでも初めてのリビングルームに押し込んだ

 

初めて自分で購入したピアノ

初めてのリビングルーム

少し誇らしい気分でもあった

 

このピアノで、作曲をするんだ

 

小学校4年生、10歳の頃

当時は、カラオケというものもなく

歌うための、伴奏が必要だった

自己流でコードを覚え

アコギやピアノを弾き始め

毎日毎日、学校から帰ると

辿々しい指使いで弾きながら歌った

初めての弾き語り

 

当時、「明星」という月刊誌のアイドル本に

歌本が付録でついていた

歌詞の上にコードが書いてある

 

それを1ページ目から最後のページまで

知らない曲でも勝手にメロディをつけて歌っていた

 

中学生になる頃には

いつの間にか

好きなコード進行の手ぐせ というものが身についていた、、、

 

 

そして、自分で買った初めてのアップライトピアノの前に座った僕

どんな曲を作ろうか、、、

 

しばらくはまとまらなかったが

 

「そうだ、手ぐせで弾いてみよう」

自分が一番心地の良い、勝手に指が動く

そんなコード進行

 

自然と指は

Cのコードを抑えた

そして

ベース音は降っていくコード進行

C GonB Am G F Dm Gsus4 G

そのコードに添いながら

メロディを口ずさむ

 

長年ピアノを弾きながら

歌謡曲、演歌、フォーク、ニューミュージック、ロック

さまざまな曲を何百曲と口ずさみ歌ってきた僕の指が

勝手に動く、勝手に欲するコード進行

勝手に口ずさむメロディー

深く考えず、自分の中に蓄積されたメモリーの中から

自然に出てくる、心地いい、気持ちいい、無作為な音律

ただ、「それ」の登場に身も心も委ねていた

 

でも「それ」を続けることは難しい

 

作為が入ったと感じたら、一旦止める

また次の日も、また次の日も、

フラットに戻す

 

「それ」もまた難しい

 

そんな作業を繰り返すこと1か月

 

子供の頃、ただただ歌うことが楽しくて嬉しくて

誰も聞いていない、ピアノの部屋で歌いまくっていた

あの喜び、あのときめき

 

拍手もない、歓声もない

マイクも、スポットライトもない

それでも、ただただ楽しくて嬉しくて

何時間でも、夕飯も食べることも忘れて 

ひとり歌っていた

あの頃の

あの感覚

 

そう、自分の中の天国とでもいうべき感覚

「それ」から生まれた楽曲は

ついに「ここ」に現された

 

その楽曲こそが

僕のデビュー曲となった

「made in HEAVEN」

 

29年後の「made in HEAVEN」@山形テルサ

ちょっとだけよ



胸に秘めた愛はきっと限りないから、、、

 

 

来年の30周年も

一緒にささやかなお祝いができたなら

嬉しいね

 

29年経って

やっと本当の「made in HEAVEN」な日々

心の底から実感させていただいています

 

みんなのお陰様です

心からありがとうございます

 

 

 

そして

決めたよ!

11月25日(木)20:00〜 龍玄としのニコ生@秘密の花園

忘れじの山形SP!

語り尽くせぬ思い、語り合おう!

20時からです お間違えなく!