今日も

ひたすら


描く

描く

描く



自分の中にある




音律

歌詞

歌声

そして

その奥に

浮かぶ


羽生結弦さんの


全身全霊

魂の



マスカレイド


一挙手一投足



として


描く





例えば


同じ赤色でも


羽生結弦さんが


表現する


赤色は


瞬間瞬間で


刻々と変化する



傷口から滴る血のような苦みがかった赤


混沌とした心の葛藤を叫ぶ
ドス黒い渦巻きに呑まれていくような赤


ほとばしる情熱が炎のように燃え湧き上がる赤


水平線に落ちるすべてを抱きしめる夕陽のように慈しみ深い赤


純粋な少年が初めての恋心に染まるリンゴのほっぺのようなはにかみの赤




音色に合わせ


羽生結弦さんの

表現する


赤色の音色も


変化する




羽生結弦さん


が描く


音の色は


僕の心に沁み入り


僕が握る絵筆を介して


キャンバスを


染めていく




気がつけば


絵を描きながら


僕は


羽生結弦さんが


変幻自在に


氷上に描く


マスカレイド色の


幻影の


その向こう側の


リアルを


捉えようと


羽生結弦さんの


あの


舞う姿を


ずっと追い続けているのかもしれない





マスカレイド・展


音の世界を描く


龍玄とし




僕と

羽生結弦さんの

魂のコラボレーションは


その表現の場を


アイスリンクから


キャンバスに変え



より

深みを増して

今日も

そして

これからも

まだまだ

続く

それはまるで


終わりなき夢のように