ヒプノセラピーの可能性 | こころの散歩道

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【ヒプノセラピーという癒しの心理療法】


今日はヒプノセラピーについて

ヒプノセラピーとは、催眠と暗示やイメージを用いて人の潜在意識にアクセスすることで、心に肯定的な変化を促すことができる心理技術のことを言います。

スポーツ選手やアーティスト、実業家で成果を上げている人の多くは、こうした技術を織り交ぜたトレーニングをしているともいわれます。


では、いったいどのようなものなのか?


私たちの意識は、普段の理性的な顕在意識と、記憶や感情、イメージなどをつかさどっている潜在意識に分かれていて、その間に膜があり、この膜を専門用語ではクリティカルファカルティと呼びます。


この膜が、普段は理性を守っていたりするのですが、何かのはずみで感情的になったり、昔のことを思い出して、悲しくなったり苦しくなる時には、この潜在意識の記憶や感情が心身に反応しているのですね。


すると、理性では「感情を抑えないと」と考えても、潜在意識の感情が止まらなくなり、人間関係や仕事関係、または精神的に負担がかかり、物事がうまくいかなくなったり、病気になってしまうこともあるのです。


*今では、医学でも病気の多くは心的ストレスが影響しているということが認められています。


催眠とは、こうした理性では対処が難しい潜在意識からの反応を、クリティカルファカルティをすり抜けて、潜在意識の中に直接アプローチをすることで、そこにある原因を癒したり、人生に必要な気づきを得て変化を即すことを可能にします。


*人は頭で「怒らないようにしなきゃ」「嫌なことは忘れなきゃ」「早く眠らないと」

と、思えば思うほど、余計に意識してしまうので、理性で頑張っても上手く行かないのは潜在意識からのシグナルに気づいていないからなのです。その潜在意識に直接働きかけるのがヒプノセラピーの技法なのですね。


このセラピーの歴史は古くて、古代エジプトでは眠りの寺院という言葉の暗示とヒーリングで治療をしていた時代からはじまり、中世ではヨーロッパのメスメルによる動物磁気説、インドの外科医エスデイルが成功させた催眠による無痛手術など、医療にも多く用いられました。

さらには、心理学でも有名なフロイトやユングも催眠を学びセッションを行なっていたことは有名です。(その後、催眠を離れて独自の理論へと移行しますが)


そして、現代の能力開発や自己啓発にも大きな影響をもたらした、自己暗示法のエミールクーエは、薬剤師でもありながら覚醒暗示だけで多くの治療を成功させ、奇跡の治療家と称えられました。

近年では、その効果的な技術を活かし、20世紀最高の天才治療家ミルトンエリクソン博士、前世療法のブライアンワイス博士、タイムラインセラピーのタッドジェームズ博士など、多くの著名な博士が手にした伝統的で素晴らしい技術なのです。


現代のような心の時代には、特に必要なセラピーとして、注目を集めているヒプノセラピーは、きっと多くの人の人生に役立つものといえるでしょう。



Heart and Mind Therapy School
米国催眠療法協会初代マスタートレーナー
ひらかとしゆき(十四)