誰もが何でも出来る分けではない。
人生は諦めることの連続だと言っていいと僕は思っている。
僕らは生まれた瞬間に白人になることは出来ない。
小学校の頃に自分は天才ではないことを知り、学者としての人生を諦めることもある。
高校生くらいになると。自分がプロ野球選手になれないことを知るかも知れない。
自分が車椅子生活をしていると行けない場所があることを知る。
車椅子で登山は出来ないし、車椅子で階段を上ることも出来ない。
人間は誰もが自分の出来る範囲で何事かを諦めて生きていくのだ。
お城に登りたい、その気持ちは分る。
出来れば車椅子のまま上りたい。それもまだ良い。
しかし、その為に多額の費用を掛けることを周囲の人が認めなければ、自分の希望を諦める。僕はそういう人間でありたい。
自分が望むことは何でも叶えなければならない、何故なら自分は弱者だから、自分は障害者だから、自分は高齢者だから、そんな品位のない人間にはなりたくない。
自分が出来ることを楽しむ。
自分が出来ないことを望んだら、それによって誰かに迷惑を掛けることを知って欲しいと思う。