橋下徹大阪市長は、再出馬せずに出直すべき | Making Our Democracy Work! 石井登志郎オフィシャルブログ Powered by Ameba

橋下徹大阪市長は、再出馬せずに出直すべき

大阪の橋下徹大阪市長が、大阪都構想の頓挫を理由に市長を辞職し、再度市民に信を問うべく再選挙に挑む構えです。私が思うに、橋下さんはここで辞職するのは勝手ですが、そこで再出馬で信を問わずに、一度引いたらよいと思います。市長を辞めて、一度冷却し、再び人々が彼を求めるのであれば出てくればよいのです。このまま選挙に突入すれば、「大阪都構想」の是非だけで選挙が行われるわけがありません。

私は現職時代、大阪都構想は面白い発想だなと、そしてそれぞれの自治体民意が求めるのならば、その責任においてやってくれたらいいではないかと考えました。そして党の会議において同様の発言をし、大阪都構想を実現する地方自治法改正を後押ししました。また空港問題については、関西の三空港体制に固執することなく、関空と神戸を積極的に活用しつつ、伊丹は副首都を軸とした再開発が適していると主張しました。これは、橋下知事(当時)と方向性を同じくするものでした。

とにかく突破力のある政治家だ、何もかも同調できないが、関西が元気になるのは結構と、私なりに評価してきたつもりです。それがおかしくなったのは、維新が全国政党となり、石原さんと一緒になって国政選挙に打って出ようとした頃からです。要は、大阪に留まり、大阪都構想をはじめとした地域のことをしっかり対応することにだけ集中していればよかったものが、何を思ったのか全国をめざし、今に至っています。

全国を意識し出してから、無茶苦茶さに拍車がかかったように思います。軍事施設を八尾や関空で受け入れようとか、文化芸術への理解が希薄なことを露呈したり、稚拙な外交センスを示したりと、着実にマイナスポイントを積み重ねました。知事時代に、分担金を「ぼったくりバー」と表現して注目を浴び評価された橋下さんでしたが、いつもこのようにエッジの立った表現にこだわり過ぎたのでしょうか、品もないし耳障りも悪い表現ばかりが目立つようになりました。

ここで勝ってゴリゴリやって大阪市長に再選されても、ろくな結果になりません。本当に必要ならば、また出番はあるでしょう。そして、ちょっとゆっくり休みながら、品性を磨き、この数年を自己分析した上で、国や地域のために再挑戦されたらよいかと存じます。ま、橋下さんがこれを読むとは思いませんが。




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