国際教養大学(AIU)を訪問しました
24日の金曜日、税と社会保障の一体改革全体会議に出席後、一路、秋田へ。以前より一度お伺いしたいと思っていました、秋田の国際教養大学(AIU)へ視察に参りました。
この大学、2004年に開設された秋田県立の公立大学ですが、授業は全部(100%)英語、昨年の就職率は100%、それも日本の名だたる大手メーカーなどに採用されています。英語で全部授業をやる、というのはどういうことか、企業に求められる人材育成の鍵は何か、ヒントを探りに行ってきました。
到着して、一番に感じたのが空気のすがすがしさ。秋田空港から車で五分という好アクセスですが、まさに森の中にキャンパスがあり、森のマイナスイオンと学生の空気のすがすがしさがかなり印象的でした。
大学の概要説明を受け、新入生必修の英語インテンシブコースや、3、4年次に履修する専門科目の様子や寮や図書館はじめ施設の見学を行い、学生の方々との懇談、中島学長との懇談の機会もいただくことができました。
グローバル化が進み、企業もかつてのように社内教育に割く余力もないなかで、大学の役割はかなりシビアに問い直されています。そうした状況におけるこのAIUの挑戦と実績は、感服するばかりです。別の言い方をすれば、文部科学省なり政治が、大学に関しては「大学の自治」という美名のもとに改革を強いてこなかったことが、今日の日本の停滞にもつながっているのではないか、そうした思いを強くしました。大学予算は、様々な名目で1兆8000億円にものぼります。自動的に、外形的な標準だけで配分される予算が多額にのぼる現状は、政治と行政の思考停止と考えるのは、私だけでしょうか?
大学は、勉強するところなのです。社会に入る前の、大切な人格形成と様々なスキルの積み上げと、生涯の友と出会う場です。ラクをして、そんな貴重なものは手に入るはずはありません。先日の立命館アジア太平洋大学に続き、今日も本当にいい視察をさせていただきました。
尚、びっくりだったのが、私のSFCでの同級生の父上が中島学長でした。行くまで知りませんでした。世の中、つながるものです。
秋田県材の香りただよう、モダンな図書館にて