震災の教訓 | Making Our Democracy Work! 石井登志郎オフィシャルブログ Powered by Ameba

震災の教訓

117日の546分、あの震災から16年目の日を迎えました。今年も、西宮市の満池谷公園と芦屋市の松浜公園にある、それぞれの慰霊碑に献花させていただきました。改めて、6,400名あまりの方々の無念、そして被災された方々の思いが去来して参ります。

人為的な戦争やテロとは違い、地震などの自然災害はいつか必ず起きてしまうもので、避けがたいものです。大震災の教訓は、被災経験者自身が備えを怠らずに、被害をいかにおさえるか、そして被災経験のない方々に我々の教訓を少しでも共有してもらい、被害を最小限に抑えること、更には、緊急な救援要請のある被災地に対して、ノウハウを有する我々が一刻も早く駆けつけて救援にあたることなど、多岐に渡ります。

一方で、災害に対する意識は、必ずしも高くはないと私は思っています。東京では、今日があの大震災であることを覚えている人は多くありません。そのことは、ほとんどの日本人が、それぞれの飲食料を数日分ですら備蓄できていないことにつながっていると言っていいかもしれません。一方で、行政も厳しい財政事情などにより、いつ来るかわからない自然災害に、十分な体制を取れているとは言い難い状況です。核家族化等、関係が希薄化する現代社会に於ける私たちの災害対応力が、実は相当に低いレベルであることに気づかなくてはいけないと思います。震災が、絆の大切さを浮き彫りにしたことは、今の社会における絆の希薄化の裏返しです。やはり最後は、自分自身であり、家族であり、そしてご近所さんであり、そうした絆の中にこそ、災害に対して生き抜ける力が宿っているのだと私は思います。

被災地から国会に送っていただいている私の役目のひとつは、こんな思いを同僚の議員に伝え、自然災害の恐ろしさ、絆の大切さ、そして心構えの重要さを伝え続けることなのだと思います。