青山小学校(ICT教育&英語特区)視察に行きました! | Making Our Democracy Work! 石井登志郎オフィシャルブログ Powered by Ameba

青山小学校(ICT教育&英語特区)視察に行きました!

 本日、東京都港区立青山小学校へ同僚の高井崇志議員と共に視察に参りました。


この小学校は、もともと先進的取組が注目されていたところですが、つい先日、原口総務大臣、内藤副大臣、長谷川政務官そろい踏みで視察に訪れたことでさらに注目を集めたところです。


 今回の視察の目的は、大臣らの視察と同じICT教育、特にダブレットPCを活用した授業と、港区で特区事業として3年前より取り組んでいる英語教育についてです。

 

 まず、青山小学校のある港区では、学校選択制を採用しています。西宮や芦屋ではあまりピンと来ませんが、東京の多くの区では区内の(区外でも)どこの小学校でも選択できることになっています。つまり、学区制がなくなっています。(これはこれで功罪あるようですが。)その中で青山小学校は入学する生徒が年々減少していく状況に直面し、「何とかして魅力を高めよう!」と奮起し、始まったのがタブレットPCの導入です。初年度はマイクロソフト社から60台の小型タブレットPCが無償貸与されスタートし、次年度は港区の予算でA4サイズのPC20台(今後36台まで増える)購入し今に至っています。さらに、ソフト購入費用として120万円学校に枠が与えられており、区のバックアップ体制がしっかりしていることを裏付けています。


 実際に視察したのは、5年生の道徳の授業。「人間とは何か?」という導入から子どもたちの考えを引き出していきます。

具体的な使い方ですが、タブレットPCでは、他の生徒のノートがリアルタイムに見ることができます。もちろん、先生からも見ることができます。他の子がなにを考えているか、互いに常に確認し合え、もちろん先生からも生徒の進捗状況、内容が確認でき、そのことで子どもの考えを引き出してあげることができる、これはまさにシンガポールのキャンベラ小にて体験したFuture School とほぼ同じもののように感じました。実は国会日程があり、授業そのものは15分しか視察できませんでしたが、改めてタブレットPCによる「deeper communication」の可能性について実感できる視察となりました。



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今日はその他にもICT授業目白押し。3年生はパソコン教室でパワーポイント資料の作成、4年生がメディアリテラシーの教育、5年生が上述のタブレットPCによる授業、そして6年生が電子黒板やNHKの教材を活用した理科の授業で、一度にかなり参考になりました。



それと、もう一つの目的である特区の英語授業について。こちらは、港区が教材を開発し、1億8,000万円の予算を区がつけてネイティブティーチャーを雇い、週に二コマの英語授業を行っています。実際に授業を見るタイミングはありませんでしたが、その代わりに、ネイティブティーチャーとコミュニケーション。う、僕の英語がさびているかも、という懸念をよそに、お話しをお伺いしました。



先生曰く、特に小学校低学年の子どもたちの語学習得能力はすごい、とのこと。単に単語だけでなく、会話ができる。そして記憶力もざくざく入っていく、そんなことをおっしゃっていました。すばらしい。ただ、気になるのが「結局、中学に行ったら受験英語に吸収されるのでは」ということ。この懸念はある意味「杞憂」であるようで、中学校のプランも同時に普通の指導要領の枠を超えて策定しているそうで、その成果の一つとして、このプランによって英検の合格率が格段に上がっているそうであります。







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なるほど、と思う今日の視察でした。今日の教訓は、「何事も中途半端はダメ。やるなら、とことん。」ということです。英語も、ICTも。お世話になった皆様、ありがとうございました!