名神湾岸線 | Making Our Democracy Work! 石井登志郎オフィシャルブログ Powered by Ameba

名神湾岸線

名神高速の終着、西宮インターはご存知の取り、阪神高速・三号神戸線および国道43号線に連結しておりますが、これを三キロほど南進させ、阪神高速湾岸線まで接続できるようにする構想を「名神湾岸線」と言います。


井戸知事が結構ご執心でいらっしゃり、兵庫県選出の我々国会議員を前に、この道路の必要性を訴えられ、将来の重要項目として取り扱うように陳情されておられます。一方で、私自身はそういう計画があるというのはなんとなく承知しておりましたが、詳細について認識不十分でありましたので、県の担当者の方に、年も押し迫った昨日、詳しく説明を受けました。


私のスタンスは、費用対効果が確保され、また、住民合意がしっかりとなされればよいと思っておりますが、一方で井戸知事が「伊丹空港と関空をつなぐ上でも、この計画は重要」という、今ひとつピントのあて方がクレバーでない売込みをされるもので、良く聞いてみよう、そう考えていたところです。(どれだけの人が、伊丹空港と関空の乗り継ぎを利用しているっての?! 数百億の道を作る一番のモチベーションは、そこではないでしょ、という意味)


確かに、名神以外のポイントでは、ほぼ全てでしっかり湾岸線まで接続されており、名神が43号線からのみスタートしていることによって、大型車両が西宮南部の住宅街へと必要以上に入り込んでいることはよくわかりました。この湾岸線が出来れば、43号線南部地域の大型車はかなりの数が高速へ流れ、そして三号神戸線の渋滞対策になることもよくわかりました。


あとは、目の前に新しい道路ができる周辺住民の方々の理解が得られるか、そして、200億か500億かわかりませんが、巨額の建設費をかける価値があるか(費用対効果)、そしてその巨費をどこがどう負担し、その負担にそれぞれ耐えられるものか、という点をしっかり検証していく必要があろうと思います。


私の現時点の立場は、まったく不必要、というつもりは毛頭なく、上記のような検証をていねいに、かつ、まゆつば抜きにすることで、本当の必要性、不必要性を政治決断する、その決断の主体的な役割を果たしていく、ということです。推進するか、推進しないか、その最終結果に対する評価も、批判も、どうなっても責任持つ気持ちで加わりたいと思います。


井戸知事の「伊丹と関空をつなぐために必要」というアピールだけは、どうもしっくり来ませんが、ま、真摯に検討するということです。このアピールを聞いて感じたのが、西播磨のスプリング8のアピールで、「和歌山カレー事件の砒素を特定できた」というもの。つまり、わかりやすいアピールだけど、そんなのがアピールの一番に来ちゃうと、一般有権者の理解は程遠いのではないかなー。


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