世襲制限 | Making Our Democracy Work! 石井登志郎オフィシャルブログ Powered by Ameba

世襲制限

今、自民党と民主党でそれぞれのマニフェストに「世襲制限」を盛り込むかどうかで議論が行われています。マスコミの論調は、どれも世襲制限に前向きなようです。



そもそも、何でここまで世襲議員がこの国には多いのでしょうか。要は、地盤・看板・カバンと呼ばれる選挙に必須の三要素を生まれながらにして持っているから選挙に苦労がない、そして他が選挙の苦労をしている間に、どんどん出世してしまう、これがわが国の世襲議員が幅を利かせている構図です。



一方で、世襲ないし二世のメリットも全くないわけではありません。例えば、安部総理が父・晋太郎元外相の秘書官として外遊に随行した際の人脈が、今の政治活動に生きているとすれば、国益に少しはかなっていると言えるでしょう。人脈はそう簡単にできるものではありません。また、田中真紀子代議士が中国の残留孤児問題に取り組むのも、父の代からの宿題に真摯に向き合われているからこそでしょう。



ただ、「世襲」のおかげでそれ以外の方々の門戸が狭くなったり、議席を得るハードルが高くなったりするようでは、別の国益を損ねることは言うまでもありません。



私自身「世襲」の対象ではありませんが「二世」の対象です。今回の議論は、若干、私にも関係しないこともありませんので、一言だけ私の考えを記したいと思います。



まず、今回の世襲制限をマニフェストに盛り込もうとする動きに、私も賛同します。



今の時代は、特に民主党では、意志があれば無名でも国会にたどりつくことができます。必ずしも、地盤・看板・カバンがなくとも、勝ち上がることができる時代です。要は、「意志」あれば道はひらける時代なのです。



私は勝手にここで政治活動を始めました。私の意志でここでの政治活動を始めました。そして多くの方に、私の考えや情熱を理解いただくまでになっています。



法律で世襲をしばると憲法違反になる、つまり職業選択の自由に反すると麻生総理はおっしゃいます。確かに法律でしばると憲法違反でしょう。ですから、それぞれの党の姿勢として法制化を目指すマニフェスト項目とするのでなく、党のきまりとして発表したらよいのです。



私自身、地盤を継承せずに挑戦しています。自分で言うのも変ですが、まさに民主党が掲げる「世襲制限」をしっかり意識したひとつのモデルケースでないかと思います。


意志あれば、違う地盤で議席を得る。そしてしっかり働く。私自身が、日本の政治の新たなよき例となれるよう、より引き締めて頑張りたいと思います。