【社会保障】年金問題・負の連鎖を断ち切れ! | Making Our Democracy Work! 石井登志郎オフィシャルブログ Powered by Ameba

【社会保障】年金問題・負の連鎖を断ち切れ!

続々消えていく年金

 年金の不祥事を受け、次々と皆さんのもとへ「年金特別便」が送られています。私の周りでも既に「昔の会社勤めしていた記録が抜けている!」と気づき、社会保険庁に記録の回復に出向きました。想像を絶するずさんな管理の現実を、まざまざと実感させられています。
 そんな中、新たにひどい実態がまた明るみになりました。厚生年金の管理に関し、実際の紙データと社保庁によってコンピューターに打ち込まれた記録に間違いが見つかりました。つまり、社保庁のおかげでいつの間にかもらえる年金が減額されている可能性が出てきてしまったのです。
厚生年金の受給額は、働いていた時の給与額に左右されます。ところが今回の不祥事によって、例えば月収30万円だった人の記録が間違って20万円と打ち込まれていれば、その分だけ厚生年金の受給額が下がってしまうというわけです。こんなとんでもない実態が、今回概算で、約300万件以上にも上ると言われています。本当にひどい話です。


年金通帳を導入せよ


 私たち民主党は、こうした事体を今後起こさないために、現在のように勤務先と期間だけを記載した年金手帳を発展させ、標準報酬月額や払い込み期間、更には将来の受給見込み額がすぐにわかる「年金通帳」の導入を主張しています。
 年金通帳の導入によって国民も覚悟を決める必要があります。これまでは「お上任せ」で取られる税金や保険料も言いなり、もらえる年金も言いなりであったものを、自分で守る、つまり「官僚は間違いを起こさない」という間違った認識を改め、自分で常に年金を確認できるシステムを、即座に導入すべきです。
 与党の中も、年金通帳と同じ概念を持った「年金カード」の導入を検討し始めているようです。いつも民主党が作るよい案を、トンビが油揚げをさらうように自分の成果だと主張する与党の是非については皆さんに判断いただくとして、良い案が現実化されること自体、国民にとっての利益ですから評価されるべきだと思います。
 年金通帳の考えかたを導入することは、与党・政府にとって自らの管理がずさんであったことを認めることになります。こうした状況を放置してきた政府・自民党の責任も甚大です。与党が年金通帳の概念を採用するのであれば、かつての年金管理担当者を何らかの形で処分するのが筋でしょう。しかし、本当の本筋は、国民の皆さんがずさんな管理を放置してきた自民党に対して、選挙で政権の座からひきずりおろす、という処罰をするのが民主主義の基本です。
年金問題の負の連鎖を断ち切るためにも、「政権交代で日本の大掃除」を何としても実現しなくてはなりません!