自民党ペースを助長するだけのマスコミ | Making Our Democracy Work! 石井登志郎オフィシャルブログ Powered by Ameba

自民党ペースを助長するだけのマスコミ

国会が実質上閉会しました。お疲れ様でした、という言葉が素直には出てこない心境ですが、それだけ閉塞感ある国会であったということでしょう。


さてそんな中、最近の報道は上げ潮路線VS財政再建派という自民党内の党内対立にマスコミが焦点を当てています。これだけ大きな路線対立だったら、党を割りなさいよと言いたくなりますが、このおかげでマスコミの注目が自民党に集まっているんだから、ある意味、上げ潮派も財政再建派も、自民党に貢献しているわけです。しかし、なぜ、無駄な道路作りをこれまで進めてきた組織の人たちがのうのうとこういうのを、すなおに=バカ正直に報道するものでしょうか?


それと、北朝鮮をめぐる安倍さんと山拓さんのバトルに関しても、品がないことこの上なく(特に安倍さん)、ちょうど一年前、胃が痛いと政権ほっぽり出した人の発言をこれまた素直に=バカ正直に報道するメディアは、ただの自民党の広報機関かと勘違いしてしまいますよ。


それともうひとつ。経済路線も、北朝鮮の話も、自民党の方々の勝手な発言が横行する最大の原因は、福田総理がどの問題にしても自分の意思をはっきりさせず、というか、自分の考えを持たず、行き当たりばったりに政権運営をしていることが、最大の元凶と私は思います。


とにかく、この自民党の政治家同士が言い合い、それを面白く報道し、その結果が自民党の活力につながり、国民の将来にはとばっちりがまわってくる、こういう構図を卒業したいものです。メディアの姿勢がこのまま変わらないのであれば、新しい局が出てきてもよいと思います。メディアの新規参入を加速度的に進める、このことも健全な民主主義のためには重要な要素です。