世界18位に下落 | Making Our Democracy Work! 石井登志郎オフィシャルブログ Powered by Ameba

世界18位に下落

内閣府が26日に発表した国民経済計算によると、日本の一人当たりのGDPが去年の15位から18位に下がったそうです。あれー、日本は世界で2位か3位でなかったっけー、てな感覚もおありかもしれません。確かに、1993年には世界2位、それから2000年までも6位までをキープしていたそうです。これが、いまや18位。この一年ではカナダ、フランス、ドイツに抜かれたそうです。いわゆる先進国で日本以下なのは、イタリアだけだそうです。


別にどうってことない指標でしょ、という話もあるかもしれません。「脱大量生産、大量消費」を目指しているなら、GDP至上主義からも脱却してこんなの気にせずにおればええやないの、と思われる方もいるかもしれません。しかし、私はそんな簡単な話ではないと思います。


ここで私が指摘したいのは、「通貨」のお話です。今回、特にフランスやドイツに抜かれたということは、そのかなりの部分をユーロ高という要因が占めているということです。ヨーロッパが大同団結し、移民問題など複雑な問題もありながら、一方で強い強いユーロと言う通貨を手にし、いまやドルを凌駕する勢いです。OPECも基準通貨をユーロにしてやろうか、なんてささやき始めたところ、ブッシュがミサイル片手に「それは許さん」という態度を示しているだとか、うそだか本当だかわからない噂までささやかれるこのごろの世界情勢です。


さて、かくいうわが国日本ですが、かなりの部分をドルに支配をされ、対ユーロではどんどん円安となっております。海外旅行に行く暇も金もない私には関係ない、などと思わないでください。要は、食料にせよ石油をはじめとした原料にせよ、海外にかなりの依存をしているわが国の国力は、為替にかなり左右されます。仮に日本の「円」がアジアの基軸通貨としてユーロ並みの存在感を示すことができたら、いや、「円」にこだわる必要はありませんでアジアの新しい通貨「エージア(仮称)」を生むことができたら、それはそれは、相当なインパクトを世界経済にもたらし、そして私たちの生活にも好影響をもたらすこととなるはずです。


皆さん、どう思われますか?