パキスタン

それにしても、今選挙をやったらとんでもない連中に核兵器がわたる事になるから非常事態宣言出すとか、軍人が大統領であること自体違法だとの判決を出そうとした最高裁長官を更迭したり、アメリカは1億ドル近くの核兵器管理費を機密費扱いで渡してきたとか、元首相が帰国したとたんテロに襲われそうになるとか、かなり日本人の常識とはかけ離れた事態が、この同じ地球に存在しているようです。

確か7,8年前、随行で参加したマニラでの国際会議に、ブット元首相も参加されており、その際、一言、二言会話を交わさせていただいたことがありました。イスラム教国家の女性の元首相。真偽定かでない脱税容疑だか収賄容疑だかなんだかで亡命されておられたまさにその最中でありましたが、なんと言うのでしょう、体中から染み出る芯の強さと強烈なオーラを今でも鮮明に覚えています。

そのブット元首相が帰られた後の同国の状況は上述の通りですが、しかし今考えてみると、政治に取り組むことはまさに命がけなんだなと。命がけでも続ける使命感と追い求める信念が、体中から染み出る芯の強さと強烈なオーラとして伝わってきたのだろうと、今改めて思い起こされます。

何とかまっとうな民主化路線へと落ち着いて行けばよいのですが。希望、願いしか書けないのが切ないですが、今の私の立場や知見では仕方のない話です。こうした点からも、しっかりと研鑽を積んで行きたいと思います。