アマゾンの中で漫画を渉猟してて、「わ、何だこのえぐいタイトル?」と思ったけど、表紙絵を見たら美しかった。その後、他の作品をDLしたり、他の小説を送ってもらったりしていたけど、時々お薦めとしてまた出てくる。じゃあ、とDLしてみたら、びっくり。ほんの一瞬で消えたんだけど、画面に「この作品は18歳以上むけです」みたいなウォーニング(警告)が出た。でも「え?(・.・;)」と思ってるうちに、どこかに自分で触ったからかどうかわからないけど、消えてしまった。いやもちろん私は18歳なんてとっくに過ぎてるけど、ああいう販売方法なら誰でもDLできるんじゃないの?いいのかな?でもそれを言うなら成人むけ映画館だって、身分証明書見せてとか、多分言わないよね?たばこならタスポがないと買えないだろうけど。
これが表紙と内扉(?)綺麗でしょ。絵柄とキャラも綺麗なの。
あらすじ:家族をなくし、仕事も何もかもうまくいかなくなってやさぐれた桂木誠がある晩酔って高いところから飛び降りようとしたとき、見知らぬ男に止められて、いらない命なら俺がもらうと言われて気が付くと監禁されていた。全裸で手足に鎖がつけられ自由がきかない状態で、男は大人のおもちゃ(多分)を使って誠に無理やり性的快感を与える。当の誠はわけもわからず恐怖と屈辱でずっと抵抗してるんだけど、でもいいように調教?されてしまう。男は、誠に性をとおして生への意欲を目覚めさせようとしていたのだった。なぜなら男・余田(よでん)龍二は、救急外科医で、手をつくしても命が救えないことに何度も遭遇していたから。
龍二は子供の時、登った木から落ち、受け止めようとした兄を運悪く死に追いやり、そのため兄を溺愛していた母がおかしくなって父と心中してしまった。児童養護施設で育った龍二はなんとか外科医になり、病院と墓所とで2度誠を見かけていたので、三度目に出会った夜に、どうしても誠の手を掴まないといけないと思ったのだ。・・・というのが原作漫画の設定。しかも兄と誠は年齢も名前も同じ(兄は真琴で生きていれば33歳)。ふたりはいつしか心を通わせて恋人同士になった。鎖などなくても誠は余田から去らない。(髪の毛の黒いほうが攻めの余田。)
映画のほうは、2019年の作品(あら案外最近。漫画のほうはいつのか知らないけど)で、GEOで借りたのだが、GEOのHPにほとんどビジュアルがなかった。文章ではかるく説明があったけど、絵は出ていなかった。しかし作品はカテゴリ的にアダルトの中に分類されてはいなかったようだ。
映画のほうも漫画同様監禁されている誠が目をさますところから始まるが、場所がマンションの一室ではなく、病院の地下っぽい。天井には配管が見えているし、ベッドの近くにトイレとシャワーがある。広くて使っていない医療機械みたいなのもあって、原作より不気味。下のこれだけ見ればもうホラーみたい。誠にとっては確かにホラーだわね。題字が凝っていて味があるけど、初めてDVDのレーベルに印刷された写真を見て作品のビジュアルがわかったのに、残念なことにいいところをシールが邪魔していた。(^^;)
おおよそのところは原作と同じで、脚本は城定秀夫監督が手掛けた。でも余田についての設定が原作と異なっていて、家族についての話は出てこない。余田のまとう陰は、家族でなくて恋人を亡くしたこととなっていた。余田の同性の恋人はターミナルケア担当医で、よく知る担当患者の死に常に立ち会っていることによる悲しみやストレスから自殺企図を持っていったのに、気づいてやれなかったことをずっと悔やんでいた。そして恋人の使ったフェンタニル(麻薬系の鎮痛・麻酔薬)の残りを密かに持っていた。