居酒屋のおつまみ
人気ナンバーワンは
間違いなく
『上司のグチ』
でしょう
酒を飲んで
ストレスを吐き出す
『だから明日も頑張れる』
日本にはこんな部下が
5,000万人います。
たぶん(^_^;)
このサイクルが
しばらく続き
部下は退職していきます。
それは
3ヶ月後かもしれませんし、
5年後かもしれません。
多くは『ステップアップ』など
世間が大人だとする
退職理由を語ります
ときどき『上司が、、、』と
正直に話してくれる
会社想いの部下もいますが
それを耳にした上司は
社長室へダッシュし、
『困った部下と苦労した自分物語』を
エピソード5割増&1.5倍速で報告します
こうして中小企業の『はたらく』が
ちっとも昨日より『たのしく』ならない
状況は続いていきます
サラリーマンの
退職理由の上位には
常に人間関係が
ランクインします
『あの上司の下で働くことに耐えられない』
居酒屋で共有された重要情報が
会社や上司に届くことはまれです
人は嫌なことにも
辛いことにも
耐えることができます
しかしそれが
一生続くと感じたり
解決できないと判断した瞬間
耐えることに
耐えられなくなります
大企業の離職率が
中小企業より低い理由の一つは
『いつかはあの上司と離れられる』
という確かな希望です。
中小企業に
異動はほとんどありません
昇進前の育成も
選抜人事もありませんから
絶対に離れられない
『上司という肩書きの人』
が次々に誕生します
中小企業で上司になるのは
個人で成果を残した人か
勤続年数が長い人の
どちらかです
もちろん
個人で成果を残した人が
チームでも成果を残せる
とは限りませんし
勤続年数が長い人が
チームの力を最大限引き出せる
とも限りません
実は社長もそんなことは知っています
ただ社長も部下も納得(妥協?)できる
個人の成果、勤続年数といった
疑問を挟みにくい指標が
最も軋轢をうまないというのが
一般的な中小企業の見立てです
絶対的に悪い誰かがいるわけではない
これがこの問題の悲劇的なところです
しかしそのツケは
想像以上に高くつきます
部下の信頼を得られない上司は
部下の能力を引き出せません
成長を実感できない部下は
将来に希望をなくし
やがて去っていきます
多くの中小企業で
不幸が繰り返され
問題は放置され続けます
現実的な解決策の一つは
役職任期制かもしれません
一般的に
上司に向いていないことが
分かっても
社長は一度与えた役職を
はずすことを躊躇します
しかし任期制であれば
躊躇する必要はありません
任期制は
もしかしたら
マネジメント能力の向上に
取組む上司を生むかもしれません
任期制は
もしかしたら
フォロワーシップに溢れた
部下を生むかもしれません
上司経験のある部下は
上司のよき協力者
よき理解者となります
上司経験のある部下は
上司の立場を推し量りながら
他の部下を巻き込んでくれます
上司にまずい行動があれば
助言してくれます
再び上司になったときは
以前よりうまく部下の力を
引き出してくれます。
中小企業に役職任期制
一見相容れないように見えますが
実はポスト不足ではなく
人材不足の中小企業にこそ
必要な制度なのかもしれません(^_^)/
(中小企業の成長に伴走する社外人事部長中島敏雄)
※ポストって近すぎず遠すぎず、いい距離にあるよね