☆有料老人ホーム、06年度以降閉鎖65件
18日、讀賣新聞→
『「終(つい)の棲(す)み処(か)」としての関心が高まっている有料老人ホームで、経営難などにより閉鎖されたケースが、2006年度以降、少なくとも65件に上ることが読売新聞社の調査で明らかになった。
事業主体が変わったケースも含めると342件に達し、全国のホーム数の約10件に1件の割合に上る。入居した要介護高齢者が退去を迫られた事例もあり、すべてのホームが必ずしも安心な居場所と言えないことがわかった。
閉鎖や事業主体交代の背景には、介護報酬を目当てにした異業種からの安易な参入や、ホーム急増による競争激化などがあると見られる。
調査は、有料老人ホームの届け出を受けている都道府県の担当課に、10~11月に、ファクスと電話で行った。06年4月1日から今年9月30日までの間に、経営難などで事業を廃止したり、事業主体が交代したりしたケースを尋ねた。
閉鎖や事業主体の変更があった342件のほかに、認知症グループホームなどに転換されたり、経営を行っている会社ごと買収されたりしたケースもあった。
閉鎖された場合、入居者は次の行き場を探さなくてはならないが、自宅を処分して入居した高齢者も少なくない。
東京都内では、04年に開設した入居一時金1400万円以上のホームが、経営に行き詰まり、昨年、閉鎖。約30人の入居者が、別の介護施設などへの転居を余儀なくされた。事業者は、一時金を使い果たしており、退去の際、ほとんど返還されなかったと見られる。』
*心の痛いニュースです。