コレクションしているミニカーの中から、特に大切にしている1台を紹介します。
このミニカーは、子供の頃(中学生だったかな)偶然見つけた模型屋さんで売られていました。消防車が好きで、ミニカーも多くあり遊んでいましたが殆どが傷物ばかり。その頃読んでいた、ワイルドムック社の「消防車図鑑」という大人向けの本の中に、ミニカー何十台をコレクションしている人が紹介されていたのを見て、遊ぶミニカーからコレクションするミニカーを集めようと思い、無性に欲しくなりました。
ショーケースに飾ってあった、ミニカーに付いていた値段は¥4400高い その頃のお小遣いが1500円、貰ったばかりの1ヶ月分がありましたがとても足りません。小遣い2ヶ月分貯める目標と、家の手伝いでをして、10円50円貰いながら2ヶ月待ちました。
その間は気が気ではなく、ちょくちょくお店に出向き売り切れてないか見てました。 そしてお金を貯めて、手に入れることが出来た時は、とても嬉しかった思い出があります。
英国コーギー社製1:43のミニカーで、アメリカのトレーラー式はしご車がモデルです。
30cm位の大きさで、1960年代後半に作られた物です。
車種は、今はなくなってしまいましたが老舗の消防車メーカー、アメリカンラフランス社900シリーズがモデルです。消防馬車の時代、ハシゴを積載した馬車を馬が牽引していましたが、自動車の時代にはトラクタートラックが馬の代わりになりました。このはしご車はアメリカ特有のスタイルです。
車体が長いからハシゴも長いのではと思われますが、長さは単シャーシのはしご車と同じ100FT(30m)です。このタイプの車両には、グランドラダーと呼ばれる隊員が担いで運ぶハシゴが積載されています。
コーギー社製のミニカーはヘッドライトに、ダイヤの様なキラキラ輝くガラス玉が取り付けられているのが特徴で、オシャレで格好良いです。
そしてもう一つの特徴が、人形が乗っているというところです。ドライバー、隊長、隊員が乗っていて、ヘルメットを被っていて出動しているシーンです。白ヘルが隊長です。
昔の消防車はオープンキャブが当たり前です。
乗車スタイルもアメリカの消防車独特のスタイルです。後部座席はジャンプシートと呼ばれ、隊員は後ろ向きに乗車します。到着時、後方を確認しながら飛び出せる(ジャンプしながら)、合理的な座席のようです。隊員の間、アンテナがある部分にエンジンがあります。前席の隊長は隊員と肩組しています。
トレーラー後部にも運転台があり、トレーラー後輪を操舵することが出来ます。手動式総輪操舵で、長い車体のトレーラーでも小回りが利くようになっています。
ヘルメットが飛ばされないように押さえているという、芸の細かさが憎いです。
ハシゴを延ばすことも出来ます。ハシゴの基、ターンテーブルの付近の左右にあるダイヤルを回すと、起伏(右)、伸縮(左)が出来ます。伸縮は本物と同様の動きをするのが驚きです。三本のハシゴに糸が結ばれているのですが、糸(ワイヤー)の取り付け方が本物同様で、ダイヤルを回すとハシゴの二連目、三連目が少しずつ同時に伸び縮していきます。
タイヤはゴム製で、サスペンションが効きます。
私にとってミニカーはアメリカの消防車を知る上でのとても大事な資料となりました。
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