山田としお オフィシャルブログ Powered by Ameba -907ページ目
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【政府は多くのことを隠しているのでは―各地から高いセシウム検出】 -原発の被災地へ-4/4

 意見交換では、切羽詰まった意見が出されました。


 一つは、ガレキの撤去も全く進んでいない。まして、細かい破片やガラスもある。地盤沈下もある。どう水田の復旧ができるのか。このまま避難所にいるわけにゆかない。もう2か月経った。どうなっているのか。


 二つは、どこに相談するのかよくわからない。地域で予算を使って対処できるような仕組みが必要だ。こんな状態ではこれからの方向も決まらない。


 三つは、津波の被害では農業機械の保険金が出ないともいわれているが、これでは、高齢者から農業をやめる人が出てくるし、若い人たちも農業を継がない。これではだめだ、地域がつぶれる。


 四つは、放射性物質の除去のため、ひまわりや菜種の作付を行うなど何らかの取り組みを急ぐべきだ。


 五つは、コメの作付をしないところは雑草が生える。耕すこともするなというが、これでは悲しい。技術的な方法を工夫すべきだ。


 六つは、警戒区域内の家畜は外へ出すべきだった。まして安楽死させても、消石灰とビニールシートを被せただけというのは納得できない。埋葬すべきだ。


 また、東電からは、避難者に対して100万円の補償金を出すとしているが来ていないといいます。仮払いを早急に行うべきだ、というのは当然です。東電に代わり国に仮払いを行わせるための法律の制定を約束しました。


 出席者の一人からは、「原発を優先させて、政治が経済に負けたということだ」とのきつい言葉をいただきました。また、新地町では火力発電所の2号機3号機の敷地を整備したまま中断しているが、新しいエネルギー対策をこそ講ずるべきだとの意見もいただきました。政治家として、どう判断するか。いま問われています。


 ところで、皆さんに言わせると、飯舘村の高いセシウム積算量は、15日の爆発の後、19日に雪が降り、特に飯舘では雪が積もりました。それが高い値になって土や水に残っているためではないかといいます。なぜ箱根のふもとの足柄のお茶や、岩手の北部の滝沢村の牧草からセシウムが検出されたのか。政府は、スピーディの動きをもっときちんと公表すべきだし、多くのことを隠しているのじゃないのか、疑念を持たずにはいられません。

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