水田農業の展望をどう開くか | 山田としお オフィシャルブログ Powered by Ameba

水田農業の展望をどう開くか

【国による生産数量目標の配分廃止がもたらすもの】

 

 JA全中の通常総会に出席しました。紹介され、「しっかり頑張ります」と申し上げました。ともかくここ3年余り、農業とJAは攻撃されてばかりでいるので、「山田は頑張っているのか」との声が聞こえてきており、なんともやりきれない日々が続いています。
 私自身は、それぞれの場で頑張っているのですが残念です。とりわけ、党の農林幹部会や、「平場」といわれる関係議員が集まった場でしっかり発言していますし、また、参議院議員で組織している農業・農協研究会の事務局長として、また、今後大きな課題となる日・EU経済連携協定議員連盟の幹事長として、役割を果たすべく取り組んでいます。

 

 ちなみに、コメ対策についても、幹部会で、「国が生産数量目標の配分を行わないとなると、自由な生産・販売・価格形成を行うということになるのではないのか、収入減少を保険で補償するといっても、どういう生産と流通を行うかは生産者の判断にゆだねることになるので、自由な販売・流通の世界に入っていくということになる。ましてや認定農家等に対するナラシの制度も、7,500円の直接支払交付金も、生産数量目標の達成とリンクしないことになるため、さらに自由な生産・流通を促進することになる。このままだと、需給均衡が崩れかねないが、過剰時の調整保管や備蓄買い入れ等をどう仕組むのか、この整理が必要だ」と発言してきています。今、この整理ができていないのです。

 

 

→次ページに続きます。