テレビ出演で激論 | 山田としお オフィシャルブログ Powered by Ameba

テレビ出演で激論

 こうした状況下で、私もテレビに引きずり出されています。BSフジ、BS日テレ、TBS報道特集等です。テレビ局としては、「廃止する」と提言されたものを、与党自民党の取り組みで「自律的な新たな制度に移行する」と巻き返したので、JA全中出身の私を悪役として登場させたいのでしょう。そして、相方は、日ごろから農協攻撃を「商売」にしている元農水省の山下一仁氏を改革派として登場させています。そしてどのテレビも、JAの政治力は弱くなっおり、山田の得票も大幅に減じていると言い、山下氏も、「かっては農業票は100万を超えていた、JAの政治力は格段に落ちている」と毎回同じことを言って批判します。とんでもない間違いです。何も勉強していません。かっての参議院の全国比例区は、すべて個人名を書く選挙であり、与野党問わず、個人名の得票の多さで当落が決まりました。だから票数は多かったのです。今は、党名でもいいし個人名でもいい、その合計の票数で各党の当選者の数が決まり、党ごとの当選者は個人名の票数で決まる仕組みです。今や、個人名による投票は3割程度しかないのです。山下氏は、どこかの研究所に属しているらしいのですが、そうした選挙制度の変遷などは、お詳しくないようです。ただ、JA攻撃を飯の種にして、同じことを繰り返しておられます。


 山下氏の主張は、規制改革会議や産業競争力会議の経済界代表の委員等と全く同様の論調で、我が国の経済社会の変遷の中で、農業者が兼業化し、農地以外への転用の需要で農地の価格が高騰し、農地としての流動化が停滞してきた事実を全く無視して、ただただJAグループは、零細な農家を組合員として確保したいがために、貯金や共済の事業を拡大したいがために、農業の構造改革を怠ってきたと批判します。


 また、テレビ局は、どこも同じように、F県のJAが経済連を利用せず、JAが独自に販売し、資材を経済連以外から安価で購買していることを褒めそやし、JA中央会は、そのJAを異端扱いとして攻撃していると報じます。


 皆さんから、激励のメールをいただきましたが、中には、テレビを見ておいでの皆さんにもっと丁寧に説明しないといけない、感情が先に出ていた、顔がきつかったなどのご忠告もいただきました。テレビ局の注文通り悪役をこなしただけだったのかもしれません。反省して精進します。


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