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予算委員会でTPPを質疑

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【この時期に機会をいただいた幹部の判断に感謝】


 予算委員会で質疑のチャンスが来ました。短い国会会期で、予算委員会は衆参各2日間という中、参議院自民党4人の質問者のうちに、TPP問題を取り上げる私を入れ込んだのは、参議院自民党幹部としては決断だったと思います。TPPが連日新聞をにぎわし、焦点になっていることはありますが、多分にTPPしかテーマにしない私を登場させたのは、それなりに意図があったと思います。


 その兆しは、本会議の代表質問の冒頭で、参議院自民党は脇雅史幹事長を登壇させ、その脇幹事長がアベノミクスにも触れながら、TPPに関連して、「自由貿易が絶対的な正義であるという考え方は、少し狭い考え方である。TPP交渉に当たっても、わが国が大切にすべき価値は何かを考えて、自由化の影響を慎重に見極め、国益に沿った判断をしなければなりません」と質問したときに、私は、これはもしかしたら私に順番が回ってくるかもしれないと内心期待しました。脇幹事長の質問は、安倍政権の政策が間違わないよう、参議院の立場できちんと注文をつけるものだったからです。そして案の定、私に声がかかりました。ただし、幹部からは、「与党であることに留意しろよ」との注文もつきました。その後、質問骨子を示して、参議院自民党の政策審議会で議論したときに、他の幹部からは、TPPを3分の1程度にして、他の項目も質疑すべきとの注文もつきました。


 そこで、日頃から、昭和40年代に国道や県道の側沿を大々的に農地転用することを認めた結果、各種店舗が乱立し、その後の長期デフレで廃業してしまい、いかにもみっともないまま放置されていることを何とかできないかと思っていました。そこで、安倍内閣の成長戦略の一環として、これらの債権処理も含めて、再開発用地にする、ないしは緑地化する、農地に戻すことも含めた日本再興計画を具体化してはどうかを質問に加えました。関係する閣僚に意見を聞きましたが、太田国交大臣に一番関心深く答弁していただきました。


 もう一つ、産業競争力会議や規制改革会議が、農業やJAや農業委員会を攻撃しており、これら会議の委員を務めている産業界代表委員の選び方の問題や、産業界と農業界の協議や合意の形成に向けた努力を政府としても行うべきことを質問に加えましたが、時間がなくなり質疑できませんでした。このため、結局、TPPを中心に質疑を行う結果となりました。


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