クインシーを巡る音の冒険 | 山崎利雄のブログ

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Quincy Jones And His Orchestra

Quincy's Got A Brand New Bag

1965

mono


同上

1965

STEREO



同上リイシュー

1993 国内完全予約限定プレス 

mono


★クインシー・ジョーンズのこのレコードが異常に好きで、確かなかなかオリジナル盤に巡りあえなくて、国内リイシュー盤を最初に、次にステレオオリジナルを、最後にモノラルオリジナルを購入、三者三様良い面も異なるんですが、共通する聴きどころは、ズバリ


このレコードは目利きのクインシーが65年にヒットしたJ.B.の『パパの新しいバッグ』を早速カヴァーして、今までの真面目な?ビッグバンドJAZZからヒットチャートに色目を使い出した最初の1枚なんです。多分。


クインシーはイイ意味でいつも軽薄なんですよ

でも結果的にいつも斬新が軽薄を上回るという人でこの『クインシーの新しいバッグ』笑タイトルからして軽薄ですが


なにが凄いといえば、ミックスね


モノラルならわかるけどステレオもBASSを真ん中にしてるんですよ‼︎


音像のど真ん中をベイスにしてるんです。



★J.B.の当時物の『パパの新しいバッグ』の7インチ

これ、J.B.最初のFUNKって言われてますが

ベイスの音は凄く小さいんですよ

信じられないくらいに


で、軽薄なクインシーはスグにカヴァー

で、なにが凄いかといえば、ベイスの音がデカい

デカくて真ん中にしてるという


で、また、僕の得意な推測で言えば

J.B.もカヴァーされたクインシーバージョンを聴いたんですよ


それ以降のJ.B.のファンキー路線の曲のベイスの音が明らかにデカくなってるから


クインシーの軽薄だけど斬新というのは

僕にとったらこういう仕業のことでしてね。


ので『クインシーの新しいバック』は

素直に真ん中でドカンと鳴ってるベイスを聴けば楽しめます。


で、ドカンと鳴らしてるエレクトリックベイスは

キャロル ・ケイ

65年〜75年辺りの全ジャンルに引っ張りだこのファーストコールベイシスト

僕はピック弾きのベイシスト大好き、音が主張するでしょ?



キャロル ・ケイいいなぁ



このアルバム聴き終えると、アレ?

楽しみましたけど

クインシーって何やったんですか?

なんの楽器演奏しましたか?


いいんですよ、そんなこたぁ

それが、クインシーマジックですから笑





Miles&Quincy

Live At Muntreux

1993


★クインシーを巡る

2枚目はコレ


当時はもうほぼ全世界でCDリリース


唯一西ドイツだけレコードをプレス


56分を無理矢理レコードの溝に刻んだもんだから

溝が、細い細い


針圧、誤って重めにしてかけたら、一発で針飛びしますからねー要注意です。やはし各カートリッジの適正な針圧は大切ですね。


それでなくとも90年代の当時物レコードはかなりデリケートだから、溝、破壊されてるレコード多いですねー


僕は90年代のCDの為に長時間録音した音源をレコードとしてプレスした物は怖い。あまり購入したくない。


ひじょーにデリケートだから、かけるたびに針圧を慎重に調整してます。


このレコードも購入は2回目、最初購入はやはし飛びました。こんなアレンジかとCDで確認したら完璧に飛んでました〜笑


で、編集もの海賊もの除けば、このライヴはマイルスの地球上では最後のライヴアルバム


過去を振り返らないマイルス

ギル・エヴァンスとの過去コラボをライヴで再現なんて死んでもやりたくない企画だから

企画したクインシーにとんでもないギャラをふっかけた。ようはやりたくないから、クインシーが断るだろうくらいふっかけたんだけど


ようござんす

マイブラザー、マイルス

それで、ようござんす

お待ちしておりますと


いやいや出演したから、このアルバムのマイルスはボロボロ、そして影武者もいるし


だけど、このレコード

針圧だけ、しっかり調整してかけたら

めちゃくちゃに音がイイ

僕が所有してるレコードの中でもbest10に入るくらい音がイイ


マイルスの作品として聴けば最下位に近いのだけど音の魔術師クインシーの作品として聴くと変な高揚感


もう、ボキャブラ少ないからあえて言わせてもらえば、このレコードも

クインシーマジックです。


おまけ


ニョキンチョス‼︎