トーマス・クラウン・アフェアー | 大原浩の金融・経済地動説

トーマス・クラウン・アフェアー

 

ピアース・ブロスナン、レネ・ルッソ、デニス・リアリー

120点

 

1968年のスティーブ・マックイーン主演『華麗なる賭け』(原題:The Thomas Crown Affair)の1999年のリメイクであるから、かなりクラッシックな雰囲気だ。

 

だが、ハリウッド黄金時代の「映画の魅力」を伝える作品だ。

 

まず、「物語」(脚本)が優れている。「あっ」と言わせる部分がたくさんあるのだが、「自然な流れ」は崩さない。ゆったりとした川の流れのような筋書の中で「どんでん返し」が起こるから奇をてらった感じがしない。

 

5代目ジェームズ・ボンドのピアース・ブロスナンが主演しているが、「華麗なるスパイ」ならぬ「華麗ならぬ大泥棒」を見事に演じている。

 

アニメルパン3世の峰不二子はルパン3世を翻弄するが、保険会社調査員(賞金稼ぎ?)の美女は、主人公を手玉に取ろうとしながら逆に翻弄される。

 

ロマンスの部分も、結末が見えているのだが、十分楽しませてくれる。

 

ハリウッド黄金時代の「骨太」な作風を踏襲した良作である。

 

https://eiga.com/movie/47190/